審査で最も影響の大きいブラックリストとは?

「どうやらブラックリスト入りしてしまったようです…クレカ 審査以外でもオリコ、アプラス、ジャックスなどの家賃保証会社を利用する際に影響を受けるのでしょうか?」

このようなご質問をよくいただきます。このページではブラックリストが各種審査に与える影響について徹底解説しています。

監修:生島 竜一
生島竜一

一般社団法人クレジットカードアドバイザー協会なんば校講師
ダイナース、アメックス、VISAなどプラチナカードを複数枚保有。ANAの飛行機ダイヤモンド会員で、年間獲得マイル数は50万マイル越える。

ブラックリストって本当にあるの?

  • 「CICのブラックリストに載っているようですが審査は厳しいでしょうか?」
  • 「以前携帯電話を割賦販売で購入し滞納しました。ブラックリストに載っていても賃貸マンションの契約に影響はありますか?」
  • 「カードの支払を3ヶ月滞納しました。やはり審査では不利でしょうか?」

最近、このような相談を立て続けに3件受けました。

インターネット上でよく見かける、ブラックリストって存在するのですか?

実に多くの人がブラックリストに入っていてお困りの状況だというのが見て取れます。

今日は、審査でも最も影響の大きいブラックリストについてお話したいと思います。

よくインターネット上の各掲示板などで「どうやらブラックリストに載ってしまったようですが、クレジットカード持てますか?」「賃貸住宅を借りたいのですがブラックリストは影響しますか?」 などの書き込みを良く見かけます。

ブラックリストなどという名簿は存在しない

まず、冒頭にはっきりと述べさせていただきますが、「ブラックリスト」という名簿は存在しません。

3つの個人信用情報機関に異動情報が登録される=ブラックと呼称される。

これは、シーアイシー(CIC)情報、日本信用情報機構JICCさらに全国銀行個人信用情報センターの3つの個人信用情報機関に異動情報(延滞や自己破産した人などの事故情報)が登録されることを、業界ではブラックと呼称する場合があります。

この異動情報(貸し倒れや保証履行などのネガティブ情報)は、取引が終了した後(厳密に言うと延滞が解消してから)5年間、自己破産については7年ないし10年を超えない範囲で各信用情報機関に登録されます。

ブラックにはカード発行を行わない会社が多いが・・・

原則、この期間中はどのクレジットカード審査も通らない場合が多いですが、一部、異動情報の延滞解消がカード発行の条件になっている会社もあります。従ってどうしてもクレジットカードが欲しい人は、延滞解消がカード発行の条件になっている会社のカードを申込みしてください。

なお、カード審査難度としては、厳しい順に銀行系・独立系>信販系>流通系>消費者金融系となっており消費者金融系(詳細はこちらから)カードが最も難度が低いです。

元ブラックかつ過去に延滞がある人は、審査難易度が低いカードで返済期日までにしっかりと返済しクレヒスをしっかり積みましょう。

従って、元ブラックで過去に延滞してしまった人は、審査難易度が低いカードを1枚持ってから毎月の返済期日までにしっかりと返済し個人信用情報の利用実績(クレヒスやクレジットヒストリーと呼びます。)をしっかり積んでから、より難度の高いカードに挑戦していくと良いでしょう。

なお、異動情報は、返済した日から61日以上もしくは3ヶ月以上の延滞があるものもしくはあったもの(61日、3ヶ月どちらかを異動申請する期間とするかはカード会社によって変わります。)が、各クレジットカード会社からの申請によって個人信用情報機関に登録されます。

基本的には2ヶ月を超えた場合、異動情報に登録されると認識しておけば問題ないでしょう。

例えば、6月30日に当月の利用料金が銀行口座から引き落とし予定の場合、8月1日の段階で着金確認が無い状態で異動となりまして、ブラックな状態となります。

信用情報については個人信用情報は、こうやって見ます。で詳しく解説しています。

その他のローン等を延滞しても異動情報に登録されますか?

賃貸借契約を締結する場合、賃貸借契約で連帯保証人を立てられない事を利用し、家賃保証契約を結びます。

ローンではありませんが、賃貸借契約を締結する際の注意点としては、賃貸借契約で連帯保証人を立てられない場合、を利用して家賃保証契約を結びます。

このとき、信販系保証会社(オリコ、ジャックス、アプラス)を利用すると個人信用情報を照会して異動情報があれば保証契約を断られる場合もあります。

通常の大家さん(もしくは不動産会社)と直接契約するのであれば、何の問題もありません。

また、iPhoneなどのスマートフォンや携帯電話の端末を分割払い(割賦販売)で購入した際、たった数万円の延滞でも個人信用情報機関に異動情報として記録されます。

スマートフォンなどの携帯電話を割賦販売で購入すると、わずか数万円の延滞をしても個人信用情報機関に異動情報が残る。

携帯料金は関係ありません。

その他、異動が登録されるとクレジットカードだけでなく、自動車ローン、住宅ローン、教育ローン等の色々な場面で審査に通らない事態になります。

これ、実際に異動情報として登録されると、かなり生活に支障が出ます。

勤務先や収入面また返済比率的に問題なくても、携帯端末をたった数万円延滞しただけで住宅ローンを組むことができない。という状況になると泣くに泣けないと思います。

私の友人で不動産会社に勤務している人いわく「携帯端末の滞納で銀行ローンが組めない。」人が非常に増加していると言っていました。

その他の滞納について気になる人は、以下のページで詳しく解説しています。

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