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悪用や不正利用を予防するための4つのポイント

クレジットカード審査とは直接影響ないかも知れませんが、クレジ ットカードが悪用された場合、持ち主としてどんな責任を追及されるのでしょうか?
所有者として、ぜひ知っておいていただきたいものです。

いくら信頼できる知人とは言え、クレジットカードを貸与すると後悔することになりますよ。

悪用された場合、持ち主はどんな責任を追及されますか?

クレジットカードがいつのまにか悪用されていた…

クレジットカードの悪用や不正利用が行われた場合には、そのアクシデント(カード不正利用被害)に対する補償内容は、各クレジット会社の規定によって異なります。

以前「私はクレジットカードを不正利用され、その対応に納得がいかなかった。だから、クレジットカード会社を起訴したい・・。」という相談を頂戴したことがありますが・・。

規約に同意している以上責任は避けられない

その対応がどんなにドライなものであったとしても、「契約時の規定に書かれている範囲内・・」であれば、弁護士事務所に駆け込んでも裁判や起訴ができない現実を思い知らされることもあるのです。規約に同意している以上、これは避けられません。

クレジット会社の補償規約は、「紛失や盗難の場合→届出日から遡って○日分の補償が不正利用請求の対象・・」と定められるのが一般的となっていますが、イレギュラーケースとして「全く補償されない事例」もありますので、一度規約などをきちんと確認しておくべきだと思います。

参考:虚偽(嘘)の申告(年収・勤務先等)をした場合、どうなるのでしょうか?

名義人としての不注意は補償対象にならない

カードのスキミングや暗証番号の漏えいなどは名義人の不注意扱いとなる。

特に、暗証番号の漏えい、署名のないカードが他者悪用されたケース、スキミングによってカード情報が抜き取られたケースでは、「カード名義人の不注意・・」と捉えられることも多く、補償対象にならいないことも多いです。

最近では、インターネットのショッピングサイトやネット決済、パソコンの低すぎるセキュリティによってカード情報が漏洩するケースも増えてきていますので、「規約を読むだけでなく、カード利用時の周辺環境を整えておく・・」というのも大事なことだと言えるでしょう。

カード会社によっては、「不正利用された金額を一度本人が支払い、その後に返金する・・」という方法を取っていることもありますので、その金額が非常に高額だったとしても、「支払いをしない限り、お金が返ってこない・・」というケースもあるようです。

過失が無いことが立証された時のみ補償対象となる

カードはいつ悪用されるかわからないので、常に利用明細やネットのマイページをチェックすること。

各社の対応がどんなに事務的なものであったとしても「補償対象になる」ということは、「カード所有者に過失がないことが立証された」ということです。

「不正利用をするのは、友人知人や家族のみ・・」というのは、古い時代の話。

自分の知らないところでカード情報が洩れ、勝手にショッピングやキャッシング利用が行われているケースがあることを知り、定期的に利用明細をチェックすることも大事な取り組みのひとつだと思います。

ここでは不正利用を予防するための「4つのポイント」をご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

①クレジットカードを大事に!

クレジットカードは、「数十万~数百万円の決済ができる、現金以上のもの」だと考え、大事に保管・管理をすべきです。

普通の人は、「いつでも使えるように、財布に入れておく・・」という傾向が高いと思いますが、最低でも1日1回「クレジットカードが入っているか?」のチェックをして、紛失盗難の対策を行いましょう。

「カードを紛失した!」という気付きが早ければ、悪用被害に遭うこともなくなり、発見もスピーディーになると思います。

②暗証番号の管理も入念に!

暗唱番号は生年月日などの個人情報は避け、定期的に変更を。

ネットから暗証番号が漏洩すれば、クレジットカードから勝手に決済が行われてしまうもの。

そんなアクシデントを避けるためにも、「暗証番号には「生年月日や電話番号以外の数字」を設定し、定期的にその内容を変更する・・」というのがお勧めです。

暗証番号を頻繁に変えていれば、万が一どこかで漏洩していても、「悪用が続く・・」ということもありません。

難しい数字を覚えるのは、確かに面倒で億劫なことですが・・。

その取り組みが自分を守ることだと知れば、自然と暗証番号を変える良い習慣ができるのではないでしょうか。

③請求明細(請求書)をきちんとチェックする!

カードの明細は、用紙、又はネット上で確認できるウェブ明細を利用することを勧める。

請求明細を頻繁に見ている人は、被害が大きくなる前に不正利用やカードの紛失に気付くもの。

最近ではWEB明細サービスを行っているクレジット会社も増えましたので、パソコンやスマートフォンを活用して「自分の利用明細を監視する習慣」をつけた方が良いと思います。

忙しい人は「利用限度額(利用残高)の数字だけを見る・・」というだけでも、トラブルに巻き込まれるリスクは回避できますし、返済金額を直視することで、「支払いから逃げたい気持ち・・(=多重債務者に多い傾向)」も次第になくなっていくことでしょう。

参考:よくある審査に落ちてしまうケースとは?

④被害届は早めに!

「クレジットカードをなくした!」
「この買い物は、自分がしたんじゃない!」

こんなアクシデントに気付いた時には、クレジットカード会社と警察(カードの盗難・紛失時)に連絡をしましょう。

その手続きや必要書類などは、各社、各事象によって異なりますが・・。

まずはサポートデスクに連絡を

クレジットカード会社はどこも、サポート体制が整っている。

各クレジット会社で設置しているサポートデスク(サポートセンター)に電話をすれば、わかりやすく丁寧に話をしてくれますし、優しく良心的なコールセンターのお姉さんの声によって、「パニックに陥っていた気持ちが落ち着く・・」という効果もあるようです。

クレカ会社の担当者と話し、落ち着きを取り戻せば、紛失した場所やアクシデントに巻き込まれた原因を思い出すこともあるかもしれません。

まずは「しかるべき場所に連絡をすること」と「落ち着くこと」が最も大事ですので、自分が契約しているクレジットカード会社のサポートダイヤルは、スマートフォンのアドレス帳やメモ帳などにひかえておいた方が良いと言えるでしょう。

ここでは4つのポイントをご紹介しましたが、クレジットカードのトラブルや犯罪は、今後も増えていくものだと考えられています。

このような事故に巻き込まれないためにも、日々の「小さな確認」を繰り返し、落ち着いて行動する「良いクセ」を身に付けてください。

クレジット会社側で行っているセキュリティサービスには、どんな種類がありますか?

ここでは、クレジットカード各社が行っているセキュリティや安全保護、漏洩対策サービスをご紹介していきます。

【永久不滅インターネットセキュリティ】

クレディセゾンのサイトでは、PC環境から各種サービスを利用するユーザ向けに、完全無料の総合セキュリティソフトを配布しています。

頻繁にネットショッピングを利用する人の場合は、ショッピングサイトの安全性を確認するだけでなく、自分のパソコンを保護することも大事な取り組みのひとつになると思います。

【本人認証サービス】

本人しかわからない情報を、質問形式で設定する「本人認証サービス」

ネットショッピングでカード利用する際に、本人しか知らない質問と、「第三者にはわからない答え」を入力することで、本人認証の確実性とセキュリティを高めるサービスとなっています。

パソコンが苦手な高齢者の間では、「質問に答えるステップが面倒だ・・」という意見もありますが、逆に考えれば、「面倒なステップだからこそ、不正なコンピュータなどに自動決済されることがない・・」と言えるのです。

「電子決済前のひと手間で、不正利用を防止できる・・」という本人認証サービスを取り入れているカード会社は急増中で、セゾンカード、三菱UFJニコスなども、代表的な存在です。

【顔写真入りクレジットカード】

クレジットカードの紛失時に想定されるのは、「カードを拾った第三者に、ショッピング等の不正利用をされてしまう・・」というリスク。

カード裏面のサイン(カード名義人の署名)を真似て、デパートなどで高級品を買ってしまう悪質な輩もいるようです。

顔写真入りは画期的

クレジットカード自体に本人の顔写真を表示することでセキュリティを高める。

このようなアクシデントを防ぐために開発されたのが、「顔写真入りクレジットカード」。

「クレジットカードに自分の写真を入れる・・」ということで、運転免許証のようなイメージとなりますがセキュリティ面を重視したいと考える女性の間では人気が高くなっているようです。

三井住友カードの写真入りICカードオプションは、写真なしカードの年会費と同額。

参考:三井住友カードの取得難易度とは?

便利に使えるクレジットカードですが、「便利だからこそリスクやアクシデントも想定できる・・」ということを頭に入れて、できる限りの徹底管理をしてみてください。

審査に通りやすく、カード選びに余裕のある人の場合は、補償内容やセキュリティサポートを中心に申し込みをする会社選びをしても良いと思います。

近年では殆どの会社で、カード盗難保険やショッピング保険機能や、ICチップ付きクレジットカードを導入するようになりましたので、「この3機能をセキュリティの最低条件にする!」ということでも、安全性の高いカードに巡り会えると思います。

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