「クレジットカード審査の通過率100%を目指す」をテーマとした専門サイト
このページでは、契約社員や派遣社員がクレジットカード審査を受ける際の注意点や審査落ちしないための秘訣を徹底解説しています。
一般社団法人クレジットカードアドバイザー協会なんば校講師
ダイナース、アメックス、VISAなどプラチナカードを複数枚保有。ANAの飛行機ダイヤモンド会員で、年間獲得マイル数は50万マイル越える。
「visaやマスターカードに申込みたいのですが、契約社員ですが審査に支障はありますか?」
「雇用形態が派遣社員で勤続年数が短いです。審査は大丈夫でしょうか?」
現在の雇用形態や労働条件の変化から、最近は契約社員や派遣社員の人からこのような相談がよく来るようになりました。
まず、契約社員や派遣社員だからと言って、審査対象とはならないクレジットカード会社はほとんどありませんので、安心して申し込んで欲しいです。
ただし、入会基準が厳しいクレジットカードやステータス性の高いカードは、審査対象とはならない場合もありますので、クレジットカード会社の入会基準をよく読んで申込みしてください。
「18歳以上(高校生を除く)で電話連絡のつく人」などのようにクレジットカード会社のホームページに明記されています。
念のため補足させていただきますが、契約社員や派遣社員でも発行可能なクレジットカードは多数ありますが、正社員と比較すると審査上はマイナス評価となりますので、ご留意ください。
クレジットカード会社は、「継続して安定した収入を得ている人。」を対象にカード発行を行いたいと望んでいます。
その点、契約社員、派遣社員ともに「期間が定まっている雇用形態」となっていますので、どうしても正社員と比較すると審査上、不利にならざるを得ません。
従って、同じクレジットカード会社でも「正社員」の人は、審査に通過して「派遣や契約社員」の人は、審査に落ちたということは、十分考えられます。
クレジットカードの審査方法として、スコアリングという加点方式(一部減点方式もあり)によって審査を行います。
これは、どういう方法かと言いますと、
- 勤務先
- 勤務形態
- 勤続年数
- 年収
- 居住形態
- 居住年数
- 固定電話の有無
- 同居家族等
を点数化します。
例えば、年収200万・・・2点、年収500万円・・・5点などのように個人属性の各項目を点数化し、個人信用情報を照会してカードの利用限度額や事故情報を調査して問題が無ければ審査通過となります。
この時、正社員と比べると、スコアリングでの加点が低くなるため、当落線上にいる場合は、他の項目(実家暮らし、固定電話所有等)でしっかりとアピールしておいた方が良いでしょう。
また申込み時の注意点としては、派遣元を申告してください。
いわゆる派遣先(実際の業務に従事している企業名)を記入しないでください。
クレジットカード会社によっては、在籍確認時に「そのような社員は存在しません。」と言われた段階で審査が終了(審査落ち)する可能性があります。
在籍確認は、こちらのページで詳細に解説しています。
これも良くご質問を頂きますので、具体例をお出しします。
- 実家暮らし
- 年齢23歳
- 派遣社員(業務の従事先が大手企業)
- 勤続5ヶ月
- クレジットカードを作ったことが無い
- 年収200万程度
こういう人が最も審査落ちしやすい属性です。
落ちる理由は、なぜ落ちる人、落ちない人が出てしまうのか?でも解説していますが、クレジットカードを作るのが初めて(クレジットヒストリー無し)、しかも勤続年数5ヶ月、おまけに派遣社員というクレジットカード会社としては、最も敬遠したくなる属性の人です。
この場合、勤続年数2年以上になるか、携帯電話の分割購入(割賦契約)を行い期日にきっちりと返済することで個人信用情報機関の利用実績を積みあげてから審査に臨まれることをお勧めします。
とは言うもののこのサイトで相談される人は、「そんな悠長なことは、言ってられない。今すぐカードが欲しい。」こうお考えの人も多いと思います。
その場合、審査難易度の低いカードを1枚作っておき、このカードの利用実績を積み上げてからお目当てのカードに申し込めばいいと思います。
銀行系・独立系>信販系カード>流通系カード>消費者金融系となっており、最も難易度が高いのが銀行系・独立系となります。
まずは消費者金融系で1枚作っておき利用実績を積み重ねてから信販系や流通系にチャレンジされることをお勧めします。
あとは上記以外の理由で審査に落ちる理由としては、短期間に複数のクレジットカードを申し込んでしまった。というパターンが最も多いです。
クレジットカードの申し込みを実施すると個人信用情報機関に申込したという履歴が残ります。
審査に落ちた場合、申込履歴だけが残り、カード会社側としては、「他社で審査に落ちた人」というのがわかります。
この場合は、半年から1年は申込みを控えた方が良いです。
従って、属性に不安のある人は、とにかく審査通過しやすいカードをピンポイントで1枚取得することが非常に重要です。
クレジットカードの申し込みでは、勤務先名や勤務先電話番号などの勤務先情報を申告する必要があります。
派遣社員の場合、勤務先情報欄には派遣先の企業ではなく派遣元の企業の情報を申告する必要があります。
もし派遣会社ではなく派遣先の企業の情報を申告した場合にどのようなリスクがあるのか解説します。
派遣会社で働いている場合は派遣元の電話番号を記入しておく必要があります。
派遣先の企業の電話番号を記入した場合、大企業のような人数の多い会社では派遣社員の名前を全て把握しているわけではないため、「そのような人はうちにはいません」と言われてしまい、審査に落ちてしまうリスクがあります。
このようなことにならないように、勤務先情報の欄には自分の所属をわかってくれている派遣元の情報を記入しましょう。
派遣先が大企業や有名企業の場合、派遣会社ではなく派遣先の企業を申告したくなると思いますが、本当の勤務先と異なる勤務先情報を申告した場合、虚偽申告と判断されるリスクがあります。
虚偽申告が発覚した場合、カード会社では正しい情報が確認できなければ審査に通すことができないため、申込者に連絡をとって正しい勤務先情報を確認することになります。
この際に、申込者と連絡が取れない場合や正しい情報が確認できない場合は審査に落ちてしまいます。
また、最悪の場合は虚偽申し込みをする不審な申込者であるとみなされて、社内データベースにネガティブ情報が登録されていまい、二度とそのカード会社の審査に通れなくなるいわゆる「社内ブラック」という状態になってしまう可能性もあります。
勤務先名は信用情報機関の登録対象になっており、申し込みの際に申告した勤務先名は全て信用情報機関に情報が残っているため、虚偽申告がばれやすい項目です。
カードの申し込み時に過去にクレジットカードに申し込んだ際に申告した勤務先と異なる勤務先情報を申告した場合、カード会社の審査担当者は「この人は勤務先が変わっているな」ということがすぐにわかります。
勤務先が変わっているということは、在籍確認が行われる確率が高くなり、虚偽申告がばれる可能性も高くなります。
また、以前の勤務先とあまりに規模や業種、年収などが異なっている場合は、不自然に思われて審査が慎重に行われる可能性も高くなります。
このようなリスクを避けるためにも、勤務先情報の項目は派遣元の企業の情報を申告しましょう。
派遣社員の場合は勤務先欄に派遣元の会社の情報を申告する必要があり、スコアリング審査では点数が正社員よりも低くなるため審査で不利になります。
一方契約社員の場合、クレジットカード申し込みの際の勤務先情報の申告方法や審査方法は派遣社員の場合と異なります。
派遣社員と契約社員の違いは、実際に働いている会社に直接雇用されているかどうかです。
直接雇用されていない派遣社員の場合は派遣会社の勤務先情報を申告する必要がありますが、契約社員は勤務している会社と直接契約をして雇用されているため、勤務している企業を勤務先として申告しましょう。
クレジットカードの申し込みの際には職業や雇用形態を選択する項目がありますが、「契約社員」という選択肢があるかどうかはカード会社によって異なります。
契約社員という選択肢がある場合はスコアリング審査で正社員より低い評価を受けますが、契約社員という選択肢がない場合は正社員と同じ扱いになるため、正社員と比較して低い評価を受けることはありません。
このように契約社員の審査での扱いはカード会社によって異なるため、契約社員の方で審査に自信のない方は申し込みの際に「契約社員」という選択肢がないカードを選んでみましょう。
正社員よりも審査に通りにくい派遣社員や契約社員ですが、以下のコツを実行することでクレジットカードの審査に通る可能性が高くなります。
審査に自信のない方は試してみることをおすすめします。
クレジットカードにはカード会社やカードの種類によって社会的地位を示すステータスが存在します。
一般的に、年会費の高いカードは審査難易度やステータスが高く、年会費が低いカードや年会費無料のカードは審査難易度やステータスが低いです。
例えば、やJCBカードなどの銀行系カードやアメックスなどの外資系カードはステータスが高く、
- オリコカードやジャックスカードなどの信販系カードはステータスや審査難易度がやや高め
- イオンカードやセゾンカードなどの流通系カードはステータスや難易度がやや低め
- アコムACマスターカードといった消費者金融系カードはステータスや審査難易度が低い
というように、カード会社によってステータスや審査難易度が異なります。
また、一般カードの審査難易度を基準にすると、ブラックカードやプラチナカードは審査難易度やステータスが高く、ゴールドカードは審査難易度やステータスがやや高め、というように、カードの種類によっても審査難易度やステータスが異なります。
審査に自信のない派遣社員や契約社員の方は、審査難易度やステータスが高いカードを避けることをおすすめします。
具体的には年会費無料のカードは審査難易度が低いカードがほとんどなので、年会費無料のカードを検討してみてください。
勤続年数はスコアリングの重要な審査項目で、長いほど返済の能力が高いと判断されて高く評価されます。
反対に短い場合は評価が低くなってしまいます。
特に1年未満の場合は非常に低い評価を受けるため、勤続年数は1年を超えてから申し込むことをおすすめします。
派遣社員や契約社員の方は雇用形態や職業の項目で低い評価を受ける可能性が高いため、勤続年数をできるだけ長く申告することによってスコアリングの点数を稼ぎましょう。
クレジットカードは申し込みの際に任意のキャッシング金額を希望することができますが、クレジットカードの審査では、次のどちらかの条件に当てはまる場合に、収入証明書類を提出する必要があります。
- キャッシングの希望額が50万円を超える場合
- キャッシングの希望額と他社からの借入金額の合計が100万円を超える場合
上記に該当する場合は源泉徴収票や給与明細書などの収入証明書類を提出する必要があるため、書類をそろえる手間がかかるうえ、審査にも時間がかかります。
また、キャッシング枠を希望することで、カード会社側での確認事項が増えるため、審査にかかる時間は長くなり、審査に落ちる原因になることもあります。
そのため、キャッシングを利用する予定のない場合は、キャッシング希望額を0円にして申し込むことをおすすめします。
クレジットカードの審査では他社からの借り入れが審査項目になっており、申し込みの際に申告する必要があります。
借入金額や借入件数は多いほど低い評価を受けることになります。
特に借入金額が年収の3分の1近くある場合や借入件数が3件を超えている場合は低い評価を受け、審査に通ることが厳しくなってきます。
そのため、借り入れがある派遣社員や契約社員の方は、他社からの借り入れはできるだけ減らしてからクレジットカードに申し込むようにしましょう。
なお、借り入れは信用情報機関の登録項目に指定されているため、虚偽申告をしても必ずばれます。借り入れがある場合でも正直に申告しましょう。
クレジットカードの審査では、カードやローンの利用履歴であるクレジットヒストリー(クレヒス)が非常に重視されます。
期日までに請求金額をきちんと支払った月は、信用情報機関に「$」マークが残ります。
毎月の支払い状況に$マークが並んでいる状態が最も審査に通りやすいクレヒスのため、$マークが並ぶようにクレヒスを育てておきましょう。
クレジットカードを作りたいけれども属性に自信のないという派遣社員や契約社員の方は、まず審査難易度が低いカードを1枚作り、クレヒスを育ててから本当に作りたいカードに申し込むと、審査通過の可能性が上がります。
クレジットカード審査で大きなポイントとなるのが信用情報機関に登録されている信用情報です。
信用情報機関に延滞情報や自己破産情報などの金融事故情報が登録されているいわゆるブラックの場合は、基本的にはクレジットカードの審査に通ることができません。
そこで、自分がブラックかどうかわからないという場合は、信用情報機関に信用情報の開示請求を行って自分の信用情報を確認しておくと安心です。
審査になかなか通らないけれども理由がわからないという方や、過去に延滞をしたけれどもブラック情報が残っているかわからないという方は、事前に信用情報機関に開示請求をしておきましょう。
手数料は窓口請求の場合は500円、郵送請求やインターネット請求の場合は1,000円とそれほど高くないので、心配な方は確認しておくことをおすすめします。
クレジットカードの審査では、年収や雇用形態・職業はもちろん重要な審査項目ですが、それだけで審査の通過可否が決まるわけではありません。
そのため、年収が低い方や派遣社員・契約社員の方でも、それ以外の審査項目で高い評価を受けることができれば審査に通ることが可能です。
スコアリング審査は、年収や雇用形態・職業の他に、家族構成・住宅ローンや家賃の支払い有無・住居形態などの属性が審査項目になっています。
例えば独身で住居は持ち家、住宅ローンの支払いもないというような場合、年収は低くても自由に使えるお金は多いため、年収や雇用形態・職業などの項目で低い評価を受けていても審査に通ることが可能です。
低い派遣社員や契約社員の方は、他の属性で「自由に使えるお金が多い」と評価されれば、カードによっては年収が200万円に満たなくても審査通過が可能です。
また、勤務先の従業員数や資本金の額は多いほど会社の規模が大きく安定していると判断されるため、高い評価を受けることができます。
このように、年収が低いために審査に自信のない方でも、年収や雇用形態・職業以外の項目でスコアリングの点数をかせぐことができればクレジットカードの審査に通ることができます。
上記で解説した審査に通るためのコツを実行してもどうしても審査に通らないという場合は、家族カードやデビットカードをおすすめします。
家族カードはクレジットカードを契約した本人の家族に対して、契約者本人の信用によって発行されるクレジットカードで、もし家族会員の信用情報に問題がある場合でも、本会員の信用情報に金融事故情報がなければ審査に通ることが可能です。
そのため、同居している家族がすでにクレジットカードを持っている場合は、どのような属性の方でも簡単に作れる家族カードの発行をおすすめします。
デビットカードはクレジットカードと同じように利用できますが、審査なしで作ることができるため、どのような属性の方でも持つことができるカードです。
クレジットカードは利用金額をいったんカード会社が立て替えておき、その月の利用分を翌月または翌々月にまとめて後払いする仕組みですが、デビットカードは利用した金額があらかじめ登録しておいた銀行口座から即時に引き落とされる仕組みです。
カード発行側にとっては立て替えたお金を返してもらえないリスクがないため、審査なしでカードを発行することができるのです。
利用できる金額は口座残高の範囲内に限られますが、クレジットカードと同様にショッピングで利用することができ、ポイントも貯められるため、どうしてもクレジットカードの審査に通ることができないけれどもカードが必要だという方にはおすすめです。
ステータス性の高いカードいわゆる年会費が有料のカードやゴールドカードやプラチナカードは、審査基準が高いため契約社員や派遣社員だと審査に落ちる可能性が高くなります。とりあえず、クレジットカードを持ちたいというのであれば、年間費が無料のカードをお勧めします。特にイオンカードを代表とした流通系クレジットカードは、審査基準が低く主婦やアルバイトの方でも取得可能なものが多くみられます。その他、審査基準が低いものとしてよく取り上げられる楽天カードもお勧めです。ただし、カードの申請を複数枚同時に行うと審査の上で大変不利になるのでお控えください。
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