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今回はクレジットカード審査難易度を11段階にわけて、ランク別に審査通過のポイントやカード取得の条件について解説していきたいと思います。
一般社団法人クレジットカードアドバイザー協会なんば校講師
ダイナース、アメックス、VISAなどプラチナカードを複数枚保有。ANAの飛行機ダイヤモンド会員で、年間獲得マイル数は50万マイル越える。
まずはクレジットカードの審査難易度を表にまとめていますのでご紹介します。
審査難易度 | 代表的なクレジットカード |
SSS | アメリカン・エキスプレス・センチュリオン |
SS | ダイナースクラブプレミアムカード |
S | JCB・ザ・クラス |
AAA | ・三井住友カードプラチナ ・ラグジュアリーカード ・JCBプラチナ |
AA | ・ダイナースクラブカード ・アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード ・TRUST CLUBプラチナカード |
A | JCBゴールド・ザ・プレミア |
B | ・MUFGカードプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード ・三井住友カードゴールド ・JCBゴールドカード ・アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード |
C | ・JCB一般カード ・三井住友カード ・アメリカン・エキスプレス・カード(グリーン) |
D | ・オリコカード・ザ・ポイント ・レックスカード ・ライフカード ・セディナカードクラシック ・セゾンカード ・ニコスカード |
E | ・楽天カード ・エポスカード ・イオンカード ・セブンカード |
F | アコムACマスターカード |
クレジットカードはランクが高いほど審査難易度も上がります。ブラックカードが最も審査難易度が高く、次いでプラチナカード、ゴールドカードの順です。
- SSS~A:ステータス重視の方におすすめ
- D~F:とりえずクレジットカードを一枚持ちたい方におすすめ
SSS~Aランクのクレジットカードは取得が難しいものばかりです。
特にブラックカードとプラチナカードは基本的にカード会社からインビテーション(招待)が来ない限り取得できない仕組みとなっています。
単に年収が高いだけではなく、カード会社から「このカードを持つに相応しい人」と評価される必要があります。
そのためには、高い年収はもちろんのこと、クレジットカードの利用実績も重要となってきます。
審査難易度SSSに唯一ランクインしたのが「アメリカン・エキスプレスセンチュリオンカード」です。
他にもブラックカードはいくつか存在しますが、最も審査難易度が高く取得するのが難しいクレジットカードです。
一般人は一生お目にかかれないクレジットカードです。
カード名 | アメリカン・エキスプレスセンチュリオンカード |
ステータス性 | ブラックカード |
種類 | プロパー |
年会費 | 378,000円 |
アメリカン・エキスプレスセンチュリオンカードを取得するにはアメリカン・エキスプレス・カードを保有していて、インビテーションを得ないといけません。
アメックスブラックカードの年会費は35万円(税別)とありえないほど高額です。
年会費を余裕で払えるほどの収入が必要なのはもちろんですが、単に年収が多ければインビテーションがくるわけでもありません。
年収だけでなく職業や利用実績、加えて高いステータスが必要とされます。
会員数が決まっているため、現会員が退会しない限り会員になれないというのもアメックスセンチュリオンの取得が難しいと言われる理由です。
アメックスからインビテーションを得るための具体的な流れをご紹介します。
- ①アメリカン・エキスプレス・プラチナカードの会員になる
- ②アメリカン・エキスプレス・プラチナカードで継続的に決済する
- ⑤アメリカン・エキスプレスセンチュリオンカードのインビテーションを得る
重要なのはアメックスカードで決済し利用実績を積み上げることです。
いくら年収が高くても、アメックスカードを全然利用しなければアメリカン・エキスプレスから「ブラックカードを持つにふさわしい」と判断されず、インビテーションは来ません。
また、一度に高額な決済をするよりも毎月継続的に決済していくほうが実績として認められやすいです。
たとえば、今月は100万円以上決済しても来月は10万円程度しか決済しないよりも、毎月50万円の決済を継続していくほうが有効です。
実際にアメックスセンチュリオンカードを保有されている方の決済状況を調べると、毎月150万円~200万円くらいの決済を継続していたとのこと。
年間で600万円以上~1200万円以上をアメックスカードで決済していることになります。
高額なのは間違いないですが、毎月の支払いをアメックスカード1つにまとめている人であれば、不可能ではありません。
アメックスをどれぐらい利用すればセンチュリオンのインビテーションを保有することができるのか、かかる期間は人それぞれです。
ただ、平均するとプラチナからセンチュリオンになるまで3年~4年かかる傾向にあります。
特別の中の特別なカードと言うだけあり、取得には時間がかかるものだと思ったほうがいいでしょう。
SSクラスにランクインしたのは「ダイナースクラブプレミアムカード」です。アメックスセンチュリオン同様に一般人には作るのが難しいブラックカードです。
カード名 | ダイナースクラブプレミアムカード |
ステータス性 | ブラックカード |
種類 | プロパー |
年会費 | 143,000円円 |
ダイナースクラブプレミアムカードもアメックスセンチュリオン同様にインビテーション制です。
自分から申し込んで取得することはできません。
インビテーションを得るにはダイナースクラブカードを保有し、利用実績を磨くことです。
利用実績が良好であればインビテーションが来ますし、あまり良くなければ連絡が入らないということです。
そのためにはまずダイナースクラブカードに入会しなければいけません。
ダイナースクラブカードはノーマルカードであっても審査難易度は高く、27歳以上、年収500万円以上ないと申し込みできません。
ノーマルカードでも条件が厳しいですから、ワンランク上のダイナースクラブプレミアムカードは更に取得が難しいということです。
ダイナースクラブプレミアムカードを取得するにはダイナースクラブ側に「この人はダイナースクラブカードをメインカードとして使ってくれる」と思わせなければいけません。
カード決済ができるところはコンビニだろうとスーパーだろうとダイナースクラブカードを利用するようにしましょう。
絶対にやってはいけないのが支払い遅延とリバ払い・分割払いです。
これをやってしまうとお金を持っていない人と思われてしまうからです。
SクラスにランクインしたのはJCBが誇る最高峰のクレジットカード「JCB・ザ・クラス」です。
カード名 | JCB・ザ・クラス |
ステータス性 | ブラックカード |
種類 | プロパー |
年会費 | 55,000円 |
ブラックカードの中では年会費が比較的安いですが、こちらも招待制で選ばれた人しか所有できず、サービス内容は他に引けをとりません。
JCB・ザ・クラスを取得するにはJCBからインビテーションを受けなければいけません。
- ①JCBゴールドカード会員になる
- ②JCBゴールドカードで利用実績を作る
- ③JCBゴールド・ザ・プレミアのインビテーションを受け会員になる
- ④JCBゴールド・ザ・プレミアで利用実績を作る
- ⑤JCB・ザ・クラスのインビテーションを受ける
上記がこれまでのJCB・ザ・クラスを取得するためのルートでした。
しかし、2017年10月よりJCBプラチナカードが誕生し、最短ルートでJCB・ザ・クラスを取得できるようになりました。
JCBプラチナカードは申し込み可能なプラチナカードですので、JCBゴールドカードで利用実績を積まずに取得することもできます。
申し込み可能と言っても決して取得が簡単なわけではありません。
初めからプラチナカードを取得するのは審査ハードルがかなり高いですから、不安な人はJCBゴールドカードから始めるのがいいでしょう。
審査難易度AAAにランクインしたのは次の3枚です。
カード名 | JCBプラチナカード |
ステータス性 | プラチナカード |
種類 | プロパー |
年会費 | 27,500円 |
カード名 | 三井住友カードプラチナ |
ステータス性 | プラチナカード |
種類 | 銀行 |
年会費 | 55,000円 |
JCBプラチナカードは、25歳以上で本人に安定継続収入のある方が取得できます。
JCBプラチナカードのサービスを余すことなく活用するということも考えると、年収は最低でも500万円は必要です。
年収が低いのに無理して取得してもメリットが無いからです。公務員や正社員、経営者でないと取得するのは難しいでしょう。
三井住友カードプラチナです。
プラチナカードはインビテーション制のカードが多い中、三井住友カードプラチナはインビテーションを待たずに自分がほしいと思ったタイミングで申し込んで取得することもできます。
2010年頃まではインビテーション制でしたが、方針転換し現在も申込可能となっています。
新規申込みでも取得可能になったことを考えると、インビテーション制のときと比べると取得しやすくなっている可能性が高いです。
ただ、の最高峰カードであることから、取得するのが難しいのは間違いありません。
実際取得できるのは会社経営者や公務員、士業、会社役員、正社員などでしょう。
パート・アルバイトや派遣社員などの方は基本的に取得できないクレジットカードと思っていただいてOKです。
取得するための条件としては年齢30歳以上、年収500万円以上です。勤続年数が長ければなお良いです。
20代でも取得することは可能ですが、新規申込で取得することはできません。
まずは三井住友カードプライムゴールドを取得して、そのカードで利用実績を積み上げていくようにしましょう。
スルガ銀行が発行するVISAのブラックカードです。スルガ銀行経由でのみ取得できるクレジットカードですので、スルガ銀行の上顧客にならないといけません。
そのためにはスルガ銀行をメインバンクとして使用し、インビテーションを受けることがポイントとなります。
スルガ銀行Visa Infiniteカードの国内発行枚数は100枚程度とかなり少ない激レアカードです。このことからも審査難易度が厳しいのが伺えます。
審査難易度AAにランクインしたのは次の3枚です。
カード名 | ダイナースクラブカード |
ステータス性 | 一般カード |
種類 | プロパー |
年会費 | 24,200円 |
カード名 | アメリカン・エキスプレスプラチナカード |
ステータス性 | プラチナカード |
種類 | プロパー |
年会費 | 143,000円 |
カード名 | SuMi TRUST CLUBプラチナカード |
ステータス性 | プラチナカード |
種類 | 銀行 |
年会費 | 38,500円 |
ここで初めてノーマルカードがランクインしていますが、ダイナースクラブカードはレギュラーカードでも審査が厳しく取得が困難な一枚です。
ダイナースクラブカードはレギュラーカードという位置づけでありながらも、一般的なゴールドカードよりも審査基準が厳しいとされています。
ダイナースクラブカードの審査を通過するには下記の条件を満たしていないと厳しいです。
- 年齢:27歳以上
- 年収:500万円以上、800万円以上あれば安定
- 職業:安定した職業
- 勤続年数:3年~5年
- クレヒス:遅延なし(スーパーホワイトは問題外)
ダイナースクラブカードに申し込めるのは27歳以上の人です。26歳未満の人は申し込めません。この時点で審査基準が厳しいと言えます。
審査に通過するために必要な年収は500万円以上が目安です。中には年収400万円台でも取得できたという人もいますが、年収は500万円以上ある方が安全圏でしょう。
安定した職業は医師・弁護士・公認会計士・公務員・大企業の正社員・経営者・会社役員などが挙げられます。
収入が安定している上に社会的地位が高い人ほど審査に有利です。信用情報に傷がついていると審査落ちは間違いないでしょう。
また傷がつくほどの延滞でなくても(数日程度の延滞)それだけで審査落ちしてしまうこともあります。逆に信用情報が良好であれば審査に有利です。
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードは直接申し込みで取得できません。取得するにはアメリカン・エキスプレス社よりインビテーションを受ける必要があります。
インビテーションを受けるにはアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの会員となり利用実績を積み上げることが条件となります。
公共料金等の毎月の支払いはもちろん、普段の買い物時の支払いにもアメックスカードで決済しアメックス側にアピールするようにしましょう。
年間どれぐらい利用すればインビテーションを受けられるのか、その基準はアメックス側が公開していませんのでハッキリとは言えません。
ただ、実際に取得した人の情報によれば年間100万円程度の利用でインビテーションをもらえたという人も少なくないです。
SuMi TRUST CLUBプラチナカードは三井住友トラストクラブの中で最高峰のクレジットカードです。SuMi TRUST CLUBプラチナカードは直接申し込みで取得が可能です。
取得するための条件は年齢25歳以上、年収400万円以上です。仮に年収が1,000万円以上でも年齢が25歳に満たなければ申し込みできません。
また25歳以上、年収400万円以上というのはあくまでも最低ラインです。これをクリアしていれば必ず取得できるわけではありません。
直接申し込みする地震がない方は、まずはSuMi TRUST CLUBゴールド・カードに入会して利用実績を積み上げていくようにしましょう。
インビテーションでSuMi TRUST CLUBプラチナカードを取得することも可能です。
審査難易度Aにランクインしたのは「JCBゴールド・ザ・プレミア」です。
カード名 | JCBゴールド・ザ・プレミア |
ステータス性 | 準プラチナカード |
種類 | プロパー |
年会費 | 16,500円 |
JCBゴールドカードの上位にあたるクレジットカードです。JCBゴールドカード保有者で一定条件をクリアした方にのみインビテーションが届き取得することができます。
直接申し込みはできません。インビテーションの条件は、次の3つをクリアすることです。
- JCBオリジナルシリーズを持っている
- 2年連続でショッピング利用金額が100万円以上
- MyJCBにEメールアドレスの登録
ハードルがそこまで高いわけではありませんが、取得にはやや時間がかかるカードだということは覚えておきましょう。
審査難易度Bにランクインしたのは次の4枚です。
カード名 | MUFGプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード |
ステータス性 | プラチナカード |
種類 | 銀行 |
年会費 | 22,000円 |
カード名 | 三井住友カードゴールド |
ステータス性 | ゴールドカード |
種類 | 銀行 |
年会費 | 11,000円 |
カード名 | JCBゴールド |
ステータス性 | ゴールドカード |
種類 | プロパー |
年会費 | 11,000円 |
カード名 | アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード |
ステータス性 | ゴールドカード |
種類 | プロパー |
年会費 | 31,900円 |
年会費2万円で作れるお得なプラチナカードです。申込みで取得でき、20歳以上で安定した収入があれば申込可能です。
プラチナカードなのに20歳以上という設定なので、通常のプラチナカードよりも審査は緩めと推測できます。
三井住友カードゴールドは、満30歳以上で本人に安定継続収入のある方が取得可能です。
30歳未満の方は取得できませんので諦めましょう。ただし、30歳以上ならどんな職業でも取得できるというわけではありません。
不安定な職業&収入な方は、取得が難しいです。経営者や正社員、士業の方であれば問題なく取得できますが、派遣社員やパート・アルバイトだと難しいと思っておいたほうがいいでしょう。
株式会社ジェーシービーが発行しているプロパーのゴールドカードです。取得方法はインビテーションと新規申込みの2通りあります。
JCBのプロパークレジットカードを毎月適度に利用していればインビテーションが届きます。この場合、審査ハードルは高くありませんので取得できる可能性が高いです。
しかし、JCBカードの利用実績がなく新規申し込みする場合、審査ハードルは高めです。年収300万円台であれば、別のゴールドカードを検討するほうがいいでしょう。
いきなりJCBゴールドカードに挑戦するなら年収は500万円以上で役職についているほうが無難です。
また年収以外の属性が悪い場合も審査通過は難しいです。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、ゴールドカードの中でも比較的取得しやすいゴールドカードです。
同順位にランクインしている三井住友カード ゴールドやJCBゴールドカードのほうが審査難易度は高いと言っても過言ではありません。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの取得がそれほど難しくない理由は、アメックスゴールドが最高峰のクレジットカードではないからです。
アメックスカードの最高峰はアメックスブラック、次いでアメックスプラチナです。そのおかげで審査難易度は引き下げられているのです。
アメックスゴールドはお金持ちしか持てないカードというイメージが未だに強いかもしれませんが、30代以上の正社員であれば取得は難しくありません。
もちろん他社借入がなくクレヒスがキレイであることが前提条件ですが、現状のアメックスゴールドの審査ハードルは高くありません。
審査難易度Cのクレジットカードは次の3枚です。
カード名 | アメリカン・エキスプレス・カード |
ステータス性 | 一般カード |
種類 | プロパー |
年会費 | 13,200円 |
カード名 | JCBカード |
ステータス性 | 一般カード |
種類 | プロパー |
年会費 | 1,375円 |
カード名 | 三井住友カード |
ステータス性 | 一般カード |
種類 | 銀行 |
年会費 | 1,375円 |
ここまでくると、審査難易度はそこまで高くありません。
ただ、ステータスはしっかりしていますので、取得は難しくないけどステータスは重視したい人におすすめのカードです。
アメリカン・エキスプレス・カードは一般カードですが、サービスやステータスはゴールド・カード並です。
過去の利用実績が若干悪くても、現在の収入が安定していれば取得可能なカードです。
JCB一般カードと三井住友カードはどちらも一般カードですが、国際ブランドが発行するカード、銀行が発行するカードということで他の一般カードに比べて敷居は高めです。
ただ、過去に返済トラブルを起こしていなくて安定収入があれば十分に狙えるカードです。
審査難易度Dには信販系クレジットカードがランクインしています。代表的なカードは次のとおりです。
- オリコカード・ザ・ポイント
- レックスカード
- ライフカード
- セディナカードクラシック
- セゾンカード
- ニコスカード
信販系クレジットカードは銀行系クレジットカードに比べると審査ハードルは低めです。
カード発行スピードが早く、当日中に発行可能なものもあります。手軽にクレジットカードを取得したい方に信販系クレジットカードはおすすめです。
ただし、過去に返済延滞があるとさすがに審査通過は難しくなるので注意しましょう。
審査難易度Eにランクインしたのは流通系クレジットカードです。
- 楽天カード
- エポスカード
- イオンカード
- セブンカード
流通系クレジットカードは、発行会社で利用すると割引や特典がつく生活密着型という特徴があります。
特に主婦層や若年層に人気のカードで、パート主婦やフリーターでも比較的作りやすいです。
審査難易度Fにランクインしたのは消費者金融系のクレジットカードです。
カード名 | アコムACマスターカード |
ステータス性 | 一般カード |
種類 | 消費者金融 |
年会費 | 無料 |
文字通り消費者金融が発行するクレジットカードで、現在はアコムのみが発行しています。
消費者金融系は申込みの門戸が広く、パート・アルバイトでも毎月安定収入を確保できていれば取得は難しくないです。
一般的なクレジットカードはクレヒスを重用視しますが、アコムACマスターカードは消費者金融系ということもあり審査基準が異なり、返済能力があるかどうかに重点を置いています。
クレヒスがなくても現在の収入状況次第で審査通過も十分可能ということです。
クレジットカードに入会するには必ずカード会社の審査を通らなければいけません。
クレジットカード利用時の代金支払いはカード会社が立て替えており、後できちんと支払いしてくれる信用の高い人であるかどうかを見定める必要があるからです。
では、どのようにして申し込み者の信用度を審査で判断するのでしょうか。
クレジットカード審査で最も重要となる条件が「返済能力の有無」です。
申し込み者に返済能力があるかどうかを見極めるにあたり、カード会社は3つの査定基準を設けています。
Capacity (支払能力) |
申し込み者が安定して支払いを継続できるだけの収入を得ているかをチェックします。カード審査において支払能力は最も重要視されます。 |
Character (本人の性格) |
信用情報から返済日に遅れることなく返済できるかを判断します。きちんと返済できる人格であると判断されないと審査落ちになる可能性が高い。 |
Capital (資産、財産) |
申し込み者が所有する資産や財産をチェックします。資産や財産を所有していると審査に有利です。 |
カード会社は信用できる人にカード発行したいわけですが、ただ単に年収が高いだけでは信用に値する人ということにはなりません。
そこで上記3つの査定基準を用いて、申し込み者が信用に値する人なのかを判断します
申し込み者に支払能力があるかどうかは次の項目から判断されます。
- 年齢
- 職業
- 会社の規模
- 雇用形態
- 勤続年数
- 年収
- 他社借入額
クレジットカードは基本的に18歳以上から申込み可能ですが、カード会社やカードのランクによっては申込可能な年齢の条件が異なります。
そのため、申し込み時の年齢が条件とあっているかチェックします。
また、信用情報から30過ぎてもカードの利用履歴がない場合不利になる、逆に未成年は将来性が見込めるので有利になるなど、他の項目と絡めて評価することもあります。
職業や雇用形態は、たとえば年会費無料のクレジットカードならば非正社員でも問題なく利用できますが、ゴールドカードなど年会費が高額なクレジットカードでは年会費も無理なく支払える公務員や大企業の正社員のほうが有利です。
勤続年数は長いほど高評価です。勤続年数が短いとすぐに辞めてしまい、安定した収入が得られないかもしれないと思われてしまいます。
年収は他社借入額とセットで返済能力の有無を判断されます。
年収が高くても他社借入が多く、無理のある借り入れをしていれば返済能力に不安があると判断されてしまいます。
クレジットカードの申し込みでは年収は自己申告となっていますが、くれぐれも嘘はつかないことです。
勤務先の規模、雇用形態、勤続年数などからおおよその年収額は判断ができますし、キャッシング枠を希望すれば収入証明書の提出を求められることもあるので、嘘はばれます。
クレジットカード審査において嘘が発覚すれば信用は著しく下がり審査落ちとなります。
年収の計算方法は申し込み者の属性により異なります。
給与所得者(パート・アルバイトも含む):税金や保険料などが差し引かれる前の年収
個人事業主:経費を差し引いた所得
学生、主婦(年収がない場合)※:同居家族の年収
自分の年収がわからない場合は「勤務先で前年度の源泉徴収票を発行してもらう」「市区町村役場で所得証明書をもらう」「最新の確定申告書で確認する」と言った方法で調べることができます。
※本人の収入を記載するように指定がある場合は「0」と記入してください。年収0円でも取得可能なクレジットカードはあります。
クレジットカード審査ではスコアリングシステムを採用しています。
各審査項目を点数化して申し込み者の返済能力を判定する方式のことです。
たとえば「公務員なら○点、パートなら○点」と言った具合に、カード会社が決めた基準に基づきそれぞれの項目を点数化していきます。
審査項目全てを点数化すると、合計点数がはじき出され「合計点数が○点以上なら可決、それ以下なら否決」という流れで可否の判定を決定しているのです。
クレジットカードの審査内容は、どの会社もほぼ同じです。異なるのはスコアリングの基準です。
項目ごとの点数の基準や合格ラインとなる点数が違うということです。
項目 | 申し込み者情報 | A社 | B社 |
年齢 | 30歳 | 20点 | 15点 |
年収 | 500万円 | 7点 | 5点 |
勤務先 | 上場企業 | 10点 | 10点 |
雇用形態 | 会社員 | 6点 | 5点 |
勤続年数 | 4年 | 6点 | 4点 |
既婚・未婚 | 未婚 | 10点 | 6点 |
家族構成 | 一人暮らし | 4点 | 2点 |
住宅状況 | 賃貸 | 5点 | 3点 |
居住年数 | 5年 | 5点 | 3点 |
他社借入件数 | 1社 | 7点 | 4点 |
他社借入額 | 20万円 | 7点 | 4点 |
合計点数 | 87点 | 61点 |
※上記のスコアリングは一例です
このようにカード会社によって点数の基準は異なります。結果を言えばA社のほうが審査通過しやすいスコアリング基準となります。
属性が同じでも、カード会社ごとに審査通過の確率は異なります。B社の審査に落ちたけどA社の審査には通ったということも十分にありえるということです。
またカードのランクが上がると採点基準は厳し目に設定されます。カード会社が同じでも一般カードは取得できてもゴールドカードは落ちたということもあり得るわけです。
スコアリング審査を通過すると、カード会社は申し込み者の信用情報を確認するために個人信用情報機関に照会します。
クレジットカードやローンを利用すると、その利用履歴が個人信用情報機関に情報として登録されます。これが信用情報です。
日本にある個人信用情報機関は次の3つです。
CIC | クレジットカード会社が多く加盟している信用情報機関 |
JICC | 消費者金融系が多く加盟している信用情報機関 |
全国銀行 個人信用情報センター |
銀行系が多く加盟している信用情報機関 |
申し込み者の信用情報から、きちんと支払いできているか、貸し倒れや自己破産などの事故情報がないかどうかをチェックします。
信用情報に事故情報があるとクレジットカード審査には通りません。
事故情報が登録されることをブラックリスト入りすると言います。事故情報の種類と登録期間は次のとおりです。
事故情報の種類 | CIC | JICC | 全銀協 |
61日以上延滞 | 5年 | 1年 | 5年 |
3か月以上連続延滞 | 5年 | 5年 | 5年 |
強制解約 | - | 5年 | 5年 |
任意整理 | 5年 | 5年 | 5年 |
個人再生 | 5年 | 5年 | 5年 |
自己破産 | 7年 | 5年 | 10年 |
代位弁済 | - | 5年 | 5年 |
個人信用情報機関は互いに「FINE」「CRIN」という2つのシステムで情報共有を行なっています。通常の信用情報は共有されず事故情報のみが共有されています。
たとえば、JICCでは61日以上の延滞は1年間しか記録が残りませんが、CICと情報共有しているので、5年間はクレジットカード審査に通りません。
信用情報はクレジットカードやローンの利用履歴が記録されるため、審査ではマイナスなイメージを強く持たれるかもしれません。
しかし、信用情報というのはあくまでその人がどのようにクレジットカードやローンを使ってきたのかという記録です。
事故情報があれば当然マイナス評価ですが、逆にきちんと支払いできていて実績を積み上げていれば信用度の高い人をアピールでき、審査に有利になります。
クレジットカード審査が不安という方は、申し込みする前に審査通過するための対策を立てましょう。
クレジットカード審査において嘘を付くことは評価を大きく下げる行為です。下手すれば一発審査落ちです。
ばれないと思って申込む方もいるようですが、個人信用情報機関やクレジットカード会社の調査能力は優秀です。
大抵の嘘はばれますので嘘は絶対に止めましょう。また記入ミスや入力ミスでも虚偽申告として扱われますので申込時は十分注意しましょう。
クレジットカードのショッピング枠は割賦販売法に基づき審査され、キャッシング枠は貸金業法に基づいて審査されます。
キャッシング枠を付けるとなると、2つの法律が適用されることとなり審査基準がその分厳しくなってしまいます。
少しでも審査通過の可能性を高めたいのであれば、キャッシング枠はつけないようにしましょう。
良好なクレヒスを積み上げることで上位カード取得の確率を高めます。支払い遅延をしてしまえばクレヒスは汚れてしまい、審査に悪影響を及ぼしますので注意してください。
良好なクレヒスを育て上げるためにも遅延は絶対しないことです。
クレジットカード審査に置いて延滞は致命的です。クレジットカードを使いすぎてしまい代金を支払えないというケースは珍しくありません。
このような事態を招かないためにも、あらかじめ利用できる金額を低めに制限しておくことをおすすめします。
ショッピング枠の上限は審査で決定されますが、使いすぎてしまわないか心配という場合は、上限金額を下げることも可能です。
ショッピング枠の減額は会員ページやカードデスクへ電話することでできます。
20代でクレヒスがまったくなくても問題視される可能性は低いですが、30代以降でクレヒスがないとクレジットカード審査にかなり不利です。
過去に大きな返済トラブルを起こしたんではないかと警戒されます。
クレヒスを作りたいけど審査に通らないがためにクレヒスを作れないという人は、スマホの分割購入がおすすめです。
電化製品の分割払いでも良いでしょう。これらの支払いを毎月遅れることなく行えば、立派なクレヒスとなります。
2枚目のクレジットカードを狙っている方は、良好なクレヒスは必須条件となります。
毎月確実にクレヒスの実績を積み上げたいのであれば、公共料金のような毎月必ず支払いするものをカード決済にするようにしましょう。
カード決済なら支払い忘れも防止できるので一石二鳥です。
クレジットカードは銀行系が最も取得するのが難しく消費者金融系が最も取得しやすいです。
審査が甘いわけではないですが、消費者金融系のクレジットカードはクレヒスがなくても安定収入があれば取得できる可能性が十分あります。
お目当てのクレジットカードの審査難易度が高いのであれば、まずは取得しやすい消費者金融系クレジットカードに入会して十分な実績を積み上げてから挑戦するのが良いでしょう。
クレジットカード審査に落ちる原因を理解せず、申し込みするのは余計に審査落ちの可能性を高めてしまうだけです。
すでに審査落ちしている方、これからクレジットカードに申込を考えている方、まずは審査落ちする原因をきちんと理解しておきましょう。
属性に原因があってクレジットカード審査に落ちる人は多いです。どのような属性だと審査落ちしやすいのか紹介します。
クレジットカード審査に置いて安定した職業に就いている、収入を得ていることは重要です。
無職・無収入はもちろんアウトですが、パート・アルバイトや派遣社員、期間工の方は審査でマイナス評価になる可能性が高いです。
審査に有利 | 審査に不利 |
・公務員 ・大企業の正社員 |
・アルバイト ・パート勤務 ・派遣社員 ・契約社員 ・期間工 |
また、正社員なら絶対有利というわけでもありません。大企業の正社員ならまだしも零細企業の正社員だとアルバイト並みの評価をされることも少なくないです。
収入は安定していると評価されると審査通過しやすいです。年収が100万円台でも、毎月収入を得ていると審査通過の可能性があります。
ただし、一般カードは取得できてもゴールドカード以上の上位カードでは年収は相応の額が必要になります。
クレジットカードのランク | 必要な年収 |
年会費無料の 一般カード |
年収300万円以上あると安心 |
ヤングゴールドカード | 年収400万円以上あると安心 |
ゴールドカード | 年収500万円以上あると安心 |
プラチナカード | 年収800万円以上あると安心 |
ブラックカード | 年収1,000万円以上必要 |
ゴールドカード以上になると「年収○○万円以上」といった条件を設けている
20年ほど前まではゴールドカードを持っていると凄いと思われましたが、現在ではプラチナカードがその役目を果たしています。ゴールドカードを持つ人の割合は約14%、プラチナカードを持つ人の割合は約2%ですので、プラチナカードの貴重性がうかがえます。将来的にステータス性が高いカードを狙うためには出世魚のようにランクが上がっていくカード、代表的なカードで言うと三井住友カードなどを持って経験を積むのが良いと思います。
例;三井住友カード→三井住友ゴールド→三井住友プラチナ→ANA VISAプラチナ
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