「クレジットカード審査の通過率100%を目指す」をテーマとした専門サイト
とは言え、FX専業トレーダーでも実際にクレジットカードの審査に通過してカード取得に成功している人もいます。 そこで今回はFXトレーダーがクレジットカード審査を通過するコツについて解説していきます。
一般社団法人クレジットカードアドバイザー協会なんば校講師
ダイナース、アメックス、VISAなどプラチナカードを複数枚保有。ANAの飛行機ダイヤモンド会員で、年間獲得マイル数は50万マイル越える。
FXで生計を立てていても、多くのクレジットカード会社は無職と判断します。クレジットカードの審査で一つのポイントとなるのが「安定した収入があるかどうか」です。
FXは調子のいいときは高額の収入を得ることができますが、その逆で大損する時もあり波が激しいです。
企業に勤めているならばそのようなことはまずありませんから、どちらの収入が安定しているかは一目瞭然です。FXは安定収入があるとは見なされません。
そのため、FXは無職扱いとなりクレジットカード審査に通ることができないのです。
クレジットカードの審査はコンピュータによる自動化が主流です。
- Capacity(返済能力)
- Character(本人の性格)
- Capital(資産)
審査では上記の3Cと呼ばれる項目で評価して、高い評価を得ることができる方に対してカード発行しています。
それぞれの項目の評価基準は、年収や雇用形態、勤続年数などあらかじめ得点を決めておき、点数付けして審査を行います。
たとえば、雇用形態で言えば、公務員なら50点、会社員なら40点、アルバイトなら10点といったように、各項目に点数を付けてその合計点数が審査の可否を判断しています。
FXトレーダーの中には莫大な利益を得ている人もおり、たくさんの資産を保有している人もいるでしょう。
資産が豊富だからクレジットカード審査に通るだろうと安易な考えをしているかもしれませんが、クレジットカード審査における3CではCapital(資産)はさほど重要視されない傾向にあります。
銀行口座に5000万円あるから無職扱いでも大丈夫でしょ?と思うかもしれませんが、何千万と貯金があったとしてもクレジットカード審査に通るのは難しいです。
クレジットカード審査では、安定収入があるかどうかが重要です。もし貯金を使い果たしたあとはどうなるのか?きちんと返済してくれるのか?という点を見ているのです。
近年のクレジットカードは、インターネットから申し込むのが主流となっておりその大半が3Cの点数によって審査の可否を判断しています。
さて、この3Cの中でもクレジットカードの審査を通過するために重要となるのが、返済能力であるCapacityと本人の性格であるCharacterです。
返済能力は、職業、雇用形態、勤続年数、年収などの項目から評価されます。実はクレジットカード会社によっては、返済能力の項目で一つでも基準をクリアしていないと即審査落ちにするところもあります。
FXトレーダーの場合、すでに説明したとおり職業は無職扱いとなるため、返済能力は低評価になる可能性が高いです。
実際にクレジットカードに申し込んだけど、審査落ちしてしまったというFXトレーダーは、返済能力で一定基準を見たしていない項目が一つ以上あることが原因として考えられます。
どんなに多くの資産を保有していても、信用情報に問題があれば審査落ちします。
3Cの一つであるCharacterは申し込み者の性格を表しています。お金にだらしない人はクレジットカードの審査に通りません。お金にだらしないかどうかは個人信用情報をもとに判断しています。
クレジットヒストリー(通称クレヒス)とも呼ばれており、簡単に言えばクレジットカードやローンの利用履歴のことです。
クレジットカードやローンを利用すると個人信用情報機関に利用履歴が登録されていき、それが積み上がっていくことでその人の信用へとつながっていきます。
ただし、延滞や滞納など悪い情報が登録されていると、カード会社からの信用は悪くなります。
どんなに資産を保有していようとも、クレヒスが悪いとクレジットカード審査に通ることはほぼ無いと思っていいでしょう。
FXトレーダーの中には現金主義でクレジットカードを一度も使ったことがない人もいるでしょう。
クレカを一度も使ったことがないから、そもそも延滞などの悪い情報が個人信用情報機関に登録されていないので審査に悪影響を及ぼすことはないと考えるでしょう。
しかし、それは大きな間違いです。実はクレヒスがまったくない場合も審査は不利になってしまうのです。
長期延滞や自己破産などによりブラックリスト入りしたとしても、5年~10年経てば個人信用情報機関から審査に悪影響を与える情報は消えます。
しかし、それと同時にこれまで積み上げてきたクレヒスも消えてしまい、クレヒスは真っ白な状態となるのです。
つまり、これまで現金主義でクレヒスが全くない人と、過去にブラックリストいりして一定期間経過してクレヒスが真っ白になった人は同等と扱われてしまう可能性が高いということです。
特に高齢でクレヒスがない人は、「ブラックリスト入りしていたのでは?」と疑われやすくなります。
FXトレーダーがクレジットカード審査を通過するにはどうすればいいのでしょうか?
審査通過が困難なFXトレーダーですが、ポイントを抑えていればクレジットカード審査を通過することは可能なのです。
FXトレーダーが審査通過できない大きな原因は、やはり無職扱いになってしまうことにあります。
無職扱いにならない方法として「個人事業主」になることが挙げられます。
FXで収入を得ていても、税務署に個人事業主として開業届を提出しなければ、自称自営業止まりになってしまうのです。
開業届をしてFXで収入を得れば確定申告することとなり、それによって収入を証明する手段ができます。
開業届を出せば個人事業主になれますが、そのためには収入を得るための事業が必須となります。
そもそもFXは事業として認められるのか?という疑問を持たれる方も多いかと思いますが、実際のところはFXが事業として認められるのは難しいです。
FXが事業として認められる明確な基準はありませんが、継続して一定収入があることを証明できないと事業として認められない可能性が高いです。
平成22年2月16日の裁決事例によればFXの所得は事業所得ではないとの判決がくだされています。
- FXは投機性が高く、継続的に相当程度安定した収入が得られる可能性が乏しい
- FXは精神的・肉体的労力を要していると認められない
- FX取引のための積極的な資金調達が認められない
- FXのための人的物的設備を有していない
最近はFXの専業トレーダーも増えてきて入るので、対応する税務署によってはFXを事業所得として認めてくれますが、現時点ではそのようなケースは稀だと思ったほうがいいでしょう。
税務署によって見解が異なるので、まずは相談してみてください。
また、FX以外の事業で個人事業主として開業して、FX収入を雑所得として計上する方法もあります。
たとえばWEBサイトを持ってアフィリエイトに取り組みながらFXするという手もあります。ただし、FX以外の事業の実態がないと法に触れる可能性もあるので、その点は十分注意してください。
クレジットカード審査では勤続年数も重要となります。個人事業主の場合は営業年数ですが、この年数が長いほど高属性と評価されます。
勤続年数は最低でも1年はないと審査通過が難しいとされているので、個人事業主の場合も最低でも営業年数1年以上経過するまでカード申し込みは控えましょう。
焦って申し込みして審査落ちすれば、半年間は個人信用情報機関に登録されるので、余計に審査通過が難しくなるだけです。まずは1年間我慢しましょう。
営業年数が1年経過するまでに、確実な収入を得られるようにしておくことも大切です。
収入がそれほど多くなくても、継続的に得られることができるようになれば安定性があると認めてもらえるようになります。
クレジットカードの審査はクレヒスも重要です。取得難易度の高いクレジットカードならなおさらです。
もし狙っているクレジットカードの取得難易度が高く現時点のクレヒスでは審査通過が難しいと思うのであれば、まずは審査通過が簡単なクレジットカードでクレヒスを育ててから新たにクレジットカードに申し込むといいでしょう。
クレジットカードは銀行系が最も審査が厳しく、流通系や消費者金融系が審査通過しやすいです。このあたりを狙って申込んでみることをおすすめします。
審査が易しいクレジットカードに申し込んでも、次の項目に当てはまるような人は審査落ちの可能性が高いです。
- ブラックリスト入りしている
- 短期間にたくさんのカードに申し込んだ
- クレヒスがない
クレジットカードの審査に落ちてしまうと、次回以降の入会審査も通りにくくなります。
もし、今の時点で審査落ちに当てはまっているのであれば、原因を解消してからクレジットカードに申し込むようにしましょう。
クレジットカード会社は、個人信用情報機関というところに加盟しています。
個人信用情報機関では個人の信用情報が登録・管理されており、カード会社は信用情報を見ることで申し込み者の過去・現在のクレジットカードの利用履歴や支払い履歴を知ることができます。
もし、クレジットカードの支払いを遅延すれば、その情報が個人信用情報機関に登録されます。数日程度の遅延でも、登録されてしまうこともあります。
カード会社が申し込み者の信用情報を調べた結果、遅延があることがわかれば審査に落とす可能性が高いです。
「きちんと支払いできない人」「信用できない」と判断するからです。つまり、カード会社にとってその申し込み者はリスクが高いということです。
遅延が1,2回程度であれば審査通過できる可能性は残されています。
しかし、何回も支払いに遅れ、長期間支払いしないでいた場合は、個人信用情報機関に「異動情報」が登録されてしまい、ほぼ間違いなく審査通過できなくなります。これを世間一般ではブラックリスト入りすると言います。
どれぐらいの期間遅延するとブラックリスト入りするのか基準はカード会社によって異なります。一般的には61日以上の遅延でブラックリスト入りするとされていますが、遅延しないに越したことはありません
またカード会社から強制的に解約された場合や、任意整理・自己破産など債務整理で借金を減額または帳消しにした場合もブラックリスト入りします。
ブラックリストは5年~10年間消えません。その間は、クレジットカードの審査通過は絶望的です。
自分がブラックリスト入りしていないかどうか知りたい方は、個人信用情報機関に信用情報の開示請求をしましょう。
クレジットカード関連ならCIC、カードローン・キャッシング関連はJICC、銀行からの借り入れなら全国銀行個人信用情報センターで確認してみてください。
CICとJICCはスマホ経由で開示請求の手続ができます。全国銀行個人信用情報センターのみ郵送で開示請求となります。
いずれも手数料1,000円程度が必要です。
数撃ちゃ当たる的な考えでたくさんのカード申し込みしたという人もいるでしょう。
確かにたくさんカード申し込みすれば、そのうちの1つや2つは審査通過できそうにも思えますが、これは逆効果です。短期間にたくさん申し込みする人のことを申し込みブラックと言います。
申し込みブラックは、借りるだけ借りて返済しないで逃げる可能性があると言う考えから、カード会社は審査に落とすことがあります。
1ヶ月に3社以上申し込んでいる場合は、審査落ちする可能性が高いです。
申し込み履歴は個人信用情報機関に半年間残りますので、すでに申し込みブラックという場合は半年経ってからクレジットカードに申し込むようにしましょう。
20代の方であればクレヒスがなくてもクレジットカード審査では問題ありませんが、30代40代でもクレヒスがないと審査は不利になります。
クレヒスがない状態を「ホワイト」と言い、ブラックリストが消えたばかりでクレヒスがない状態を「スーパーホワイト」と言います。
どちらもクレヒスがないので、カード会社は申し込み者の信用力を判断することができず審査通過が難しいです。
30代以降でクレヒスがないと、過去に大きな返済トラブルを起こしていたのではないかと警戒されやすいので審査落ちしやすいのです。
実際にブラックの経験がなかったとしても、審査担当者は「もしかしたらブラックだったのかもしれない」と疑うわけです。
クレヒスがまったくないけどクレジットカードを作りたいという方は、現在の返済能力で判断してくれる消費者金融系のクレジットカードを検討してみると良いでしょう。
FXトレーダーはクレジットカード審査を通過するのが難しいですから、初めは審査基準が厳しくないカードでチャレンジすることをおすすめします。
信用力が全くない状態で、いきなりゴールドカードなどのステータスが高いクレジットカードに申込んでも瞬殺されるのがオチです。
クレジットカードの審査基準はカード発行する会社によって異なります。
当然ながら、カード会社が求める顧客像が違うので必要な年収などの入会資格が異なります。
下記は人気の高いクレジットカードの審査基準です。
カード名 | 年収 | 申込み資格 | 年会費 |
ライフカード | 200万円前後 | 18歳以上(高校生を除く) | 無料 |
オリコカード | 200万円前後 | 18歳以上(高校生を除く) | 無料 |
楽天カード | 200万円前後 | 18歳以上(高校生を除く) | 無料 |
イオンカード | 200万円前後 | 18歳以上(高校生を除く) | 無料 |
JCBカード | 100万円~200万円前後 | 18歳以上(高校生を除く) | 1,250円 |
三井住友カード | 100万円~200万円前後 | 18歳以上(高校生を除く) | 1,250円 |
アメリカン・エキスプレス・カード | 300万円以上 | ・20歳以上 ・安定した収入のある肩 |
12,000円 |
ダイナースクラブカード | 500万円前後 | ・27歳以上 ・安定した収入のある方 |
22,000円 |
クレジットカードには年会費が無料と有料のものがあります。また申込み資格も異なり、18歳以上から申し込めるカードもあれば、30歳以上から申し込めるカードもあります。
一般的に、年会費無料かつ18歳以上から申し込めるクレジットカードは審査基準が厳しくありません。これらのクレジットカードは、学生や専業主婦でも入会できるように発行されているからです。
上記では年収200万円前後と記載していますが、実際は年収100万円に満たない学生や主婦でも十分に審査通過できます。
また、「安定した収入のある方」と記載がないことからもわかるとおり、申し込み者本人に収入がなくても入会できるカードもあります。親や配偶者に安定収入があればOKなのです。
年会費が有料のクレジットカードは審査が厳しいのでは?と思うかもしれませんが、申込資格が18歳以上~のカードであればそこまで厳しく審査されないと思っていいです。
必要年収は100万円~200万円前後あればOKです。
平成28年度の国税庁発表による、民間の給与実態統計調査結果によれば20歳未満の平均年収は130万円程度です。
このことからも言えるのは、年会費有料のクレジットカードでも、申込み資格が18歳以上ならば高い年収は必要ないということです。
大抵のクレジットカードは年収が自己申告となっているので、審査ではさほど重要視されないのです。
申込み資格が20歳以上のクレジットカードの場合、年収300万円以上ないと審査通過は厳しいです。安定収入も求められるので、正社員や公務員など仕事も収入も安定している人のほうが審査に有利です。
ダイナースクラブカードのようにステータスが高いクレジットカードだと、申し込み可能な年齢も高くなり更に審査基準は厳しいです。
FXトレーダーがいきなり高ステータスのクレカに入会するのは難しいので、まずは難易度の低いクレカから始めるようにしましょう。
クレジットカードは発行会社により、いくつかの系統にわけられます。これには正確な決まりがありませんが、一般的には次の順で審査基準が厳しいとされています。
- ① 銀行系:三井住友カードなど
- ② 交通系:ANAカードなど
- ③ 信販系:オリコカードなど
- ④ 流通系:楽天カード、イオンカードなど
- ⑤ 消費者金融系:アコムACマスターカードなど
最も審査難易度が高いのは銀行が発行するクレジットカードです。銀行系クレジットカードは富裕層をメインターゲットにしているため、審査が厳しいのです。
信販系は一般のサラリーマン向け、流通系は広く一般に使用してもらうためのカードなので審査が比較的易しいです。それよりも審査が易しいのが消費者金融系のクレカです。長期延滞などの金融事故がなければほぼ誰でもカードを作ることができます。
FXトレーダーのようなクレジットカードを作るのが難しい人は、はじめは審査ハードルが高くない会社を選ぶようにしましょう。
ACマスターカードは消費者金融アコム株式会社が発行するクレジットカードです。一般的なクレジットカードはクレヒスを重視しますが、ACマスターカードは返済能力の有無を重視しています。
一般的にクレジットカードの審査は勤続年数が短いと不利ですが、ACマスターカードは申込み時点で仕事さえしている事実の確認が取れれば問題ありません。
他のカード会社とは異なる基準で審査しているので、FXトレーダーでも審査通過の可能性が十分にある1枚です。
FXトレーダー以外にも株のトレーダーなども無職と判断されます。その為、個人事業主として登録することは、非常に重要な要素で、住宅ローンや車のローンなどの審査にも響いてくるので大事です。最悪携帯電話も契約できない事態もありますので、無職の欄から個人事業主に代わることは大きなメリットです。
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