「クレジットカード審査の通過率100%を目指す」をテーマとした専門サイト
一般社団法人クレジットカードアドバイザー協会なんば校講師
ダイナース、アメックス、VISAなどプラチナカードを複数枚保有。ANAの飛行機ダイヤモンド会員で、年間獲得マイル数は50万マイル越える。
多くの人が懸念している新卒者や新社会人におけるクレジットカードの申し込みですが、これは「ほぼ問題なく発行に至る・・」といっても過言ではありません。
これは、学生に関する記事でも書かせていただきましたが、「新社会人として企業に就職をしてから、初めてカードを持つ」という人も多い実情があるからです。
そんなクレジットカード業界では、何十年にも渡るデータによって証明された不動の定説があり、その内容は下記の通りです。
「人生で初めて持ったクレジットカードが、解約に至るケースは殆どない」
新規ユーザを求めているカード会社では、このような層を「将来的な優良顧客」と捉えているため、新卒者や新入社員のクレジットカード発行に対しては、一般の申込者よりも柔軟に対応してくれるケースが多いです。
新入社員の中には、クレジットカードを発行している企業の取引先や、銀行や金融機関などの関連企業や子会社に入社した時に、「グループ会社が発行している銀行系カードに申し込みをさせられた・・」という方もいらっしゃることでしょう。
この他に、「給与振込み用の銀行口座を開設したタイミングで、銀行系クレジットカードの申し込みをさせられた・・」という事例もあります。
ちなみに私が最初に入社した会社が、当時芙蓉グループの一員でしたから、給与振込の口座が富士銀行(今のみずほ銀行)でクレジットカードは、富士銀クレジット(現在のUCカード)を作らされ20年近く経過した現在も愛用しています。
まだ就職していない学生の場合は、内定が出た段階で勤務予定の会社名を記載して申込むことも可能です。
この段階ではまだ社員証も発行されていないと思いますが、本人確認書類として「内定承諾書」等の提出を求められる場合があります。
一般的には、企業に就職してから申し込んだ方が、遥かにクレジットカード発行に至る可能性は高いです。
なお、申込者が新入社員である場合、勤続3か月程度の短い勤続年数であったとしても、クレジットカード審査への影響が殆どないといっても過言ではないでしょう。
一般の人がカードの申込みをする際には、申込書に記載している本人属性(年収欄、居住年数、勤続年数、同居家族、勤務先企業)などの項目だけでなく、CICなどの個人信用情報機関に登録されている支払いや延滞の履歴(クレジットヒストリー)も確認します。
しかし新社会人という就職して間もない層に対しては、各カード会社でも、「カードの利用履歴がないことは、仕方がないことである・・」と捉えざるを得ない事情があるため、「新入社員のうちに、信頼性や知名度の高いカードへの申込みをした方が良い・・」と解説しているサイトもあるようです。
クレジットカード審査関連サイトの中には、「銀行系や信販系は審査難易度が高く、消費者金融系であればカード発行に至りやすい・・」と述べている記事も多いようですが、新入社員や新社会人というひと達は「特殊な属性である」ということを頭に入れて、将来的にずっと使い続けられる便利なカードを選ぶことが理想的だと言えるのではないでしょうか。
新入社員の審査であっても、一般のひと達と同じように、在籍確認のステップが存在しますので、「自分は新社会人だから、電話がかかってくることはない・・」という勝手な推測で動くのではなく、平常心で連絡を待った方がカード発行に至る時間も短縮できるでしょう。
それでも、過去に携帯端末を滞納したしたなどの理由で審査に不安な人は、なぜ、落ちてしまうのか?で解説してますので参考にしてください。
新入社員でも審査に通りやすいクレジットカードとしてオススメなのは、三井住友カードで発行している「三井住友カード デビュープラス」です。
このカードは、その名のとおり「デビューカード(ファーストカード)」として適しており、18~25歳までという若い世代ならではの審査基準にすることによって、学生や新入社員という「初めてのカード選びに悩んでいる層」でも、容易にカード発行に至る配慮をしているのです。
新社会人などはまだ年収も少なく、様々な点で節約生活を強いられると思いますが、デビュープラスでは、年会費を無料にすることによって、利用者の負担を減らすサービスを提供しています。
「会社員として就職したから、最初のクレジットカードを作ろう!」
こんなことを考えている新社会人は、銀行や関連企業からのクレジットカード入会勧誘も多いため、複数枚のカード申込みをしてしまうケースもあるようですが・・。
しかし実際は申込みをし過ぎたことで、カード会社側から「怪しい申込者だ・・」と思われてしまった事例もありますので、新入社員になったばかりの時期は、1本のカードに絞って申し込みをすることが理想的だと言えるのではないでしょうか。
インターネットショッピング等の利用で効率良くポイントが貯まっていく、流通系のYahooジャパンJCBカード、楽天カード、ファミマTカードもお勧めだと言われていますが、「カードを使って買い物をする機会がない・・」という人の場合は、スマートフォンや携帯電話、光熱費の支払いや、ETCカードの利用などをしながら、クレジットカードの利用実績を積み上げ、徐々に利用枠を大きくしていくというスタイルも良いでしょう。
新社会人・新入社員のクレジットカード審査は、一般の社会人と同様に年収や勤務先情報などの属性を点数化するスコアリングという手法によって行われます。
しかし、一般の社会人の場合は勤続年数が短い場合や年収が低い場合はスコアリングの点数が低くなり、審査通過の可能性が下がるのに対し、新社会人の場合は勤続年数が短く、年収が低いのが当たり前なので、入社したばかりで勤続年数が短い場合や年収が低い場合でも審査に通過することができます。
また、一般の社会人の場合は信用情報機関にクレジットヒストリーがなければ審査に落ちる可能性が高くなりますが、新社会人の場合は初めてクレジットカードを作る人が多いので、クレヒスがない場合でも審査に通ることができます。
一般の社会人よりも審査に通りやすい新社会人・新入社員のクレジットカード審査ですが、落ちてしまった場合に考えられる原因にはどのようなものがあるのか解説します。
新社会人・新入社員などの若い方がクレジットカードの審査に落ちてしまう原因で多いのが、携帯電話料金の滞納です。
スマホなどの本体代金は高額なため、分割払いにして月々の携帯電話料金と一緒に支払っている方も多いと思いますが、携帯電話本体の代金を分割払いにしている場合に携帯電話料金の支払いを延滞すると信用情報機関に延滞情報が登録され、ブラックになってしまいます。
信用情報とは無縁に思われる携帯電話の料金ですが、延滞するとクレジットカードが作れなくなるので、必ず毎月遅れないように支払うようにしましょう。
なお、携帯電話の本体代金を一括で支払った場合や、分割払いであっても支払いが終わっている場合は、携帯電話料金を延滞しても信用情報機関に金融事故情報は登録されません。
申し込み内容に誤りがある場合、カード会社側で正しい情報を確認しなければカードが発行できないため、審査に時間がかかる場合や、正しい情報が確認できなければ審査に落ちる場合があります。
特にメールアドレスや電話番号などの連絡先情報に誤りがないように気を付ける必要があります。
また、嘘の内容で申し込んだ場合、不審な申し込みだと判断されてクレジットカードの審査に落ちる可能性があります。
審査通過の可能性を上げるために嘘の内容で申し込みをしても、審査中に行われる在籍確認や信用情報機関の情報参照などによって、嘘がばれる可能性が高いです。
嘘がばれると、審査に落ちるリスクだけではなく、悪質な虚偽とみなされた場合はカード会社のデータベースに社内ブラックとして登録されて、二度とそのカード会社の審査に通ることができなくなるリスクもあります。申し込みの際は、虚偽の内容を申告しないようにしましょう。
短期間にクレジットカードを何枚も申し込む多重申し込みをすると、「申し込みブラック」という状態になり、クレジットカードの審査に通りづらくなります。
申し込みブラックとは信用情報機関に短期間に複数の申込情報が登録されている状態で、このような状態の場合、カード会社側に返済能力が低いと判断されてしまいます。
一度申し込みブラックになると、信用情報機関から申込情報が削除される半年間はクレジットカードの審査に通ることが難しくなります。
クレジットカードに申し込む際は、早く入手したいからと一度に複数のカードに申し込むのではなく、必ず1枚ずつ申し込むようにしましょう。
新社会人の方は、まだ年間の収入がわからない方も多いと思いますが、クレジットカード申し込みの際の年収欄はどのように申告すればいいのか解説します。
年収欄には、給料のうち実際に手元に残る手取りの金額ではなく、税金や保険料などが引かれる前の、会社から支給された給料の総額を記載するようにしましょう。
年収には月々の給料だけではなく賞与も含みますが、賞与についても手取りの金額ではなく総額を申告しましょう。
入社したばかりでまだ年収がわからないという場合は、すでに受け取っている月給を12倍して、見込み年収を算出しましょう。
上記の通り年収には賞与の金額も含むため、すでに賞与を受け取っている場合は月給×12カ月の金額に賞与の金額を加算します。
なお、ボーナスをまだ受け取っておらず金額がわからないという場合は、月給×12カ月の金額だけを申告しましょう。
クレジットカードの審査で使われる年収は、基本的には自己申告した金額です。
しかし、キャッシングの希望額が50万円を超える場合や、キャッシングの希望額と他社からの借入金額の合計が100万円を超える場合は、収入を証明する書類が必要になります。
新入社員の場合は収入を証明する書類がなく、提出できないことも多いため、キャッシングの希望額は収入証明書の提出が必要ない50万円以下にして申し込みをすることをおすすめします。
また、キャッシング希望額を0円にして申し込むことでカード会社側の審査項目が減り、審査に通りやすくなるため、キャッシングを利用する予定のない場合はキャッシング枠を希望せずに申し込んでおくことをおすすめします。
新社会人の方は卒業前の3月にクレジットカードに申し込むか、就職後の4月に申し込むか迷う場合も多いと思いますが、それぞれの申し込み方法の違いやメリットについて解説します。
新社会人が3月に申し込みをする場合、職業を「学生」として申告するか、「会社員」として申告するか迷う方も多いと思いますが、どちらで申し込めばよいのかはカード会社によって異なります。
それぞれのカード会社は、学生申し込みの期日を定めており、期日以前の申し込み受け付け分までであれば「学生」として審査し、それ以降の申し込み受け付け分は社会人として審査します。
学生の申し込み受付期日はカード会社やその年によって異なるため、ホームページをチェックするか、わからない場合は電話で問い合わせてみましょう。
新社会人はクレジットカードに申し込むタイミングによって学生と社会人のどちらとして審査されるのかが異なりますが、それぞれどのようなメリットがあるのでしょうか。
まず、学生で申し込む場合のメリットとして以下のようなものがあります。
- 社会人よりも審査に通りやすい
- 在籍確認がない
- 学生専用のカードを作ることができる
少しでも審査に通る確率を上げたい場合や在籍確認に抵抗がある場合、作りたい学生専用カードがある場合は、学生として申し込みができるタイミングに間に合うように申し込みましょう。
一方、社会人として申し込む場合のメリットに以下のようなものがあります。
- キャッシングを利用できる
- 社会人向けのカードを作ることができる
キャッシングは、収入のない学生の場合は原則として利用することができないため、キャッシングを利用したい場合は社会人として申し込みましょう。ただし、職場に在籍確認の電話がかかってくる可能性があるため注意しましょう。
新社会人・新入社員の方がクレジットカードを選ぶ際は、以下の観点からカードを比較してみましょう。
年会費は、クレジットカードの利用代金とは別に、カードを保有していることで1年に1回払わなければならない費用です。
年会費は無料のものから10万円以上の高額のものまで様々です。
年会費が高額になるほど付帯サービスが充実しており、ステータスや審査難易度が高くなる傾向があります。
初めてクレジットカードを作る場合は、年会費の負担が軽く、審査に比較的通りやすい年会費無料のカードや年会費が1,000円から2,000円程度のカードがおすすめです。
ただし「年会費無料」といっても、初年度のみ無料のカードや条件付きで無料になるカードもあるため、どのような場合に年会費が無料になるのかを事前に確認しておく必要があります。
クレジットカードの大きな魅力の一つであるポイントが目的でクレジットカードに入会したいという方も多いと思います。
ポイント還元率は、クレジットカードの利用金額に対して得られるポイントの獲得率のことで、高いほどポイントが貯まりやすいことを意味します。
例えば、100円の利用で1円相当のポイントが貯まるカードの場合は、ポイント還元率は1.0%ということになります。
ポイント還元率は0.5%のクレジットカードが多く、1.0%以上であれば「ポイント還元率が高い」と判断できます。
クレジットカードの中には一定の条件を満たすことでポイント還元率が上がるものや、特定のショップで利用するとポイント還元率が上がるものがあるため、ポイントが目的でカードを持ちたい場合は、自分がよく利用するショップでのポイント還元率やポイント還元率アップの条件を比較してみましょう。
現在日本で発行されているほとんどのクレジットカードには、世界5大国際ブランドと言われる
- VISA(ビザ)
- MasterCard(マスターカード)
- JCB(ジェーシービー)
- American Express(アメックス)
- Diners Club(ダイナース)
のいずれかの国際ブランドが付いています。この中で新社会人・新入社員の方におすすめなのは、VISA、MasterCard、JCBのいずれかです。
VISAとMasterCardは、日本はもちろん、世界中で利用できる店舗が最も多く、海外旅行によく行くという方におすすめです。
JCBは日本で唯一の国際ブランドで、日本であればほとんどのショップで利用することができますが、海外で利用できる店舗数はVISAとMasterCardには劣ります。
American ExpressとDiners Clubは海外旅行者向けのサービスが充実しておりステータスが高い一方、年会費や審査難易度が高いため、ある程度社会人経験を積んだ方におすすめです。
クレジットカードにはショッピング機能やキャッシング機能だけではなく、カードによって様々なサービスが付帯しています。
特に、多くのクレジットカードに付帯している海外旅行損害保険は海外旅行によく行く方にとっては魅力的なサービスです。
また、ゴールドカードには空港ラウンジが無料で利用できるサービスが付帯しているものが多くあります。
さらに、カードによっては特定のショップで割引などの特典を受けられるサービスが付帯しています。このような付帯サービスもクレジットカードを選ぶ際に大きなポイントとなります。
自分の生活スタイルに合わせて、利用できそうな特典やサービスが付帯しているカードを選びましょう。
新社会人・新入社員におすすめのクレジットカードの基本的な情報や特徴を具体的に比較していきましょう。
JCB CARD EXTAGEはJCBカードが発行している29歳以下の若年層限定のクレジットカードです。
申し込み資格 | 18歳以上29歳以下(高校生不可) |
年会費 | 年会費無料 |
ポイント還元率 | 0.5% |
国際ブランド | JCB |
旅行損害保険 | 最高2,000万円 |
年会費無料でありながらJCB一般カードと同じ水準のサービスを受けることができ、JCB一般カードよりもポイントが貯まりやすい点が魅力です。
なお、JCB CARD EXTAGEは入会から5年後の初回更新時に自動的に年会費のかかる「JCB一般カード」に切り替わるため注意しましょう。
上記でもご紹介しましたが、三井住友カードデビュープラスは、が発行している25歳以下の若年層限定のクレジットカードです。
申し込み資格 | 18歳以上25歳以下(高校生不可) |
年会費 | 初年度年会費無料 2年目以降1,250円(税別) ※年1回以上の利用で無料 |
ポイント還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA |
旅行損害保険 | なし |
2年目以降は年会費がかかりますが、年1回以上の利用で無料になるため、実質年会費無料です。通常の三井住友カードの2倍のポイント還元率である点が魅力です。
なお、三井住友カードデビュープラスは26歳を過ぎた最初の更新の際に「三井住友カードプライムゴールド」に切り替わります。
審査のハードルが高いゴールドカードに自動的に切り替わるので、若いうちにゴールドカードを持ちたい方は三井住友カードデビュープラスを作っておくことをおすすめします。
CMなどでおなじみの楽天カードは、楽天カード株式会社が発行しているクレジットカードで、審査に通りやすいカードとして有名です。
申し込み資格 | 18歳以上(高校生不可) |
年会費 | 年会費無料 |
ポイント還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
旅行損害保険 | 最高2,000万円 |
基本的なポイント還元率が1.0%と比較的高く、楽天市場など楽天グループで利用するとさらにポイント還元率が上がります。
若い方は、買い物はネットで済ませるという方も多いと思いますが、楽天市場などの楽天グループをよく利用する方や、ポイントを効率よく貯めたいという方におすすめのカードです。
イニシャルは三菱UFJニコスが発行している29歳以下の若年層限定のクレジットカードです。
申し込み資格 | 18歳以上29歳以下(高校生不可) |
年会費 | 初年度年会費無料 2年目以降1,250円(税別) ※学生の方は在学中年会費無料 |
ポイント還元率 | 0.5% |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
旅行損害保険 | 最高2,000万円 |
イニシャルは年会費が安く、海外旅行損害保険が自動付帯している点や、三菱UFJニコスの一般カードよりもポイントが貯まりやすい点が魅力です。
イニシャルは、有効期限の5年が過ぎる最初の更新の際に自動的に「MUFGカード ゴールド」に切り替わります。
MUFGカード ゴールドはゴールドカードでありながら年会費が1,905円(税別)と安い点が魅力のカードで、将来MUFGカード ゴールドを持ちたいという方はイニシャルを作っておきましょう。
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