正社員がカード申込みをする際に気をつけるべきポイントとは?

もっともクレジット審査に通りやすいと言われる正社員。
でも、正社員だからと言って100%安心とは言い切れないとしたら…?

当ページでは正社員のクレジット事情と注意点をご紹介しています。

正社員はカードの取得が簡単でしょうか?

正社員という「高属性」に値する雇用形態(勤務形態)の皆さんでもクレカ審査に不安を抱える方々も存在していて、過去に「topカードの審査は、正社員の私でも通りますか?」という具体的な質問を頂戴したことがありました。

正社員なら必ずカード審査に通るのか

ある程度の信用力や実績を要するゴールドやプラチナや、ステータス性の高さで知られる独立系クレジットカードなど以外であれば、「正社員として数年勤続し、個人信用情報機関に照会をした段階で不審点がなければ、殆どの確率でカード発行に至る・・」と考えて良いでしょう。

正社員がカード申込みで気をつけるべきポイント4つ

①「クレジットカードの利用履歴がない!」という状態

高収入の人は、クレジットカードを一度も持たず現金主義の方が多い。

収入の高い正社員は現金主義の皆さんも非常に多く、その殆どは「人生の中で1度もクレジットカードやローンの契約や利用をしたことがない・・」という状態となっています。

これは「手持ちのお金の中で、やりくりできている・・」と考えれば、とても素晴らしいことかもしれませんが、クレジットカード業界では、「利用履歴がない=過去に金融事故を起こしてデータが削除された人と同じ」と捉える傾向がありますので、この状態によってカード発行不可になるケースも多いのです。

流通系カードで知られるクレディセゾンでは、クレジットカードの履歴がない人(クレヒススーパーホワイト)には、カード発行しない傾向が高いと言われています。

詳しくはスーパーホワイトはなぜ落ちやすいのか?はで解説しています。

海外の会社に就職して、海外でクレジットカードを作り、日本のカードやローン利用をしたことがない人・・」も注意が必要です。(※海外と日本国内のクレジットヒストリーは、データ連携されていません)

各クレジット会社は審査基準を公開していませんので、詳しくは断言はできませんが、「クレジットヒストリーがない人は、かなりの確率で不利になる・・」ということを知り、スマートフォン端末を割賦購入(分割払い)するなどしてクレヒスの積み上げを試みた方が良いと思います。

②携帯電話やスマートフォンの支払い忘れ

携帯電話料金の支払い忘れが原因で、事故情報として記録される。

「スマートフォン(携帯電話)の割賦契約の代金を支払い忘れ、その事故情報が個人信用情報機関に残っていた!」という失敗によって、審査通過できないひと達も増えています。

最近は、「実質0円!」というキャッチコピーで、利用者の負担を減らす形の携帯電話端末販売が行われていますが・・

この販売方法は、「実質0円に見せているだけであって、内訳の中では利用者請求をしている・・」という内容となりますので、「実質0円だから、支払い遅延や滞納をしても個人信用情報には傷がつかない・・」というわけではないのです。

甘く見られがちな支払いの遅延や滞納ですが、61日以上または3ヵ月以上の場合は「異動情報」という形で5年間もその記録が残り続けます。

「記録が残る=その期間はクレカ審査に通らない・・」と考えて良いと思いますので、正社員という安定性の高い属性を無駄にしないように、日々の支払い関連を真面目に行うことが理想的だと思います。

③たくさんのカードを持ちすぎている(現在与えられている利用限度額が多すぎる)

カードを沢山持ちたい為に、沢山のカード会社を申し込んだが、欲しいカードを持てなかった…

「正社員の自分にはどれだけ多くのカードが発行されるのだろう?」という好奇心によって、複数社に申込みをして、「最終的に、自分が欲しいカードを手に入れられなかった・・」というケースもあるようです。

ここで問題となる行動は、「複数社に申し込みをして、何枚ものカードを持ってしまった!」ということ。

クレジット会社では、貸金業法の総量規制という法律に基づいて、「現在利用しているクレジットカードの枠が、年収の3分の1以下なのか?」という点をチェックしているのです。

この部分は 「クレジットカードを持っているだけ」「利用限度額が存在するだけ(=現段階でお金を借りていない)」という状態でも総量規制の対象となりますので、あまりにたくさんのカードを所有している人は、審査とカード枚数の関係性を再認識しておくべきだと思います。

安定収入のある正社員であれば、衝動買いなどの散財をしなければ、3枚程度のクレジットカードで十分に生活できるはずです。

「カードをたくさん持っているから、新たな発行に行き詰っているのではないか?」と感じた場合には、所有カードの断捨離をして、財布の中共々スッキリすることをお勧めします。

稀にではありますが・・。

総量規制との直接的な関係のないマイカーローンでも、「この人は、マイカーローンの支払いも厳しい収支状況ではないか?」と判断されることもありますので、「マイカーローンだからOK!」と高を括ることなく、クレカ会社を安心させられる範囲で支払いを行ってください。

④勤続年数が少なすぎる

正社員であれば審査に通るわけではなく、勤続年数が重要である。

どのサイトでも「正社員は審査に通りやすい・・」と書いていますが、転職や就職したばかりの「勤続年数が1年未満の新米正社員・・」では、逆にクレジットカード審査に通りにくくなってしまいます。

「新卒で正社員になったので、現在は勤続年数7か月・・」という場合は、カード会社側でもその事情を汲んでくれますし、逆に「新入社員は将来的な優良顧客になるかも・・」という想いから、クレジットカードの勧誘をしてくるケースも多いようです。

これに対して、「自分は年齢40歳。最近上場企業の勤務先に転職したばかりなので、勤続年数3ヵ月・・。」という状況では、その転職理由が「引き抜き」や「ヘッドハンティング」だったとしても、「この人の安定性は高いようには見えない・・(=未知数)」と捉えられてしまうのです。

「転職をすることが悪い・・」とは言いませんが、クレジットカード審査では「勤続年数を重視される・・」ということを知っておけば、離職や転職前の時期にカード申込みをするなどの柔軟な対処もできることでしょう。

どんなに年収属性の高い会社員であったとしても、「長年同じ派遣会社で頑張っている派遣社員・・」や、「勤続20年のベテランアルバイト・・」と比べれば、勤続年数(キャリア)という部分で敵うことはありません。

「正社員だから、何をしても大丈夫・・」というわけなく、「審査に通りやすい属性を守ること・・」も考えた方が良いと思います。

一般カードやゴールドカード審査に通過する年収基準

年会費無料の一般カードを取得できる最低ラインは年収200万円~300万円程度。

年会費無料の「一般カード」と呼ばれる種類の大半は、年収250万円~300万円を審査通過基準(スコアリングの最低ラインが200万円以上)にしていることが多く、銀行系や独立系のゴールドカード等の場合は、年収350万円~600万円ぐらいの層でも審査に通らないケースは多数見受けられます。

クレジットカードの審査基準を公開している会社は存在せず、「正社員だから、絶対にクレジットカードが作れる!」というわけではありませんが、クレジットカードの支払いや利用をきちんと行い、自分の身の丈に合った対象を選ぶことができれば、殆どのケースでカード発行に至ると考えても良いでしょう。

「年収の高さ・低さ・職業面だけ見られているのではなく、人間性を問われているのもクレジットカード審査である・・」ということを頭に入れておいてください。

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