「クレジットカード審査の通過率100%を目指す」をテーマとした専門サイト
このページでは、枠の決まり方やカード取得後に限度額をアップする方法などを解説しています。大き目の限度額が欲しい方は必見です。
一般社団法人クレジットカードアドバイザー協会なんば校講師
ダイナース、アメックス、VISAなどプラチナカードを複数枚保有。ANAの飛行機ダイヤモンド会員で、年間獲得マイル数は50万マイル越える。
クレジットカード審査の際に、カード会社が設定している与信枠は、審査で決定されるわけではなく。
「申込み先のクレジットカード会社で一律に利用限度額が設定されている。」というのが正解です。
例えば、セゾンカードが発行する一般向けクレジットカードの発行条件が「18歳以上(高校生は除く)で専業主婦も利用可能」だとします。
「初期与信として与信限度額がショッピング枠10万円(S枠)、キャッシング枠0円(C枠)」だとします。
これは、毎月の請求時期、締日や口座振替日を考慮せず、純粋に「一か月」に利用できる与信限度額です。
専業主婦の人は一般的に収入がありません。この場合、セゾンカードが
- 「この申込者は、専業主婦だからショッピング枠10万円、キャッシング枠0円あれば十分」だという判断をしています。
- 一方、F社が発行する一般のクレジットカードの発行条件が、「20歳以上、年収300万円以上、勤続年数3年程度」
だとします。
与信限度額としては、「ショッピング30万円、キャッシング20万円」となっています。
この場合、年収300万円程度の人であれば、手取り20万円程度となりますので、F社からすればこの利用限度枠で十分という考えです。
F社は一般カードとは別にゴールドカードも発行していれば、申込みに対しての発行条件が「25歳以上、年収550万円、勤続年数5年以上」といった条件になって、一般のクレジットカードよりも「与信枠(最高利用限度額)」は高く設定されることになります。
といったように、一般カードよりもプラチナカードやブラックカードといった上級ステータスカードになるほど、上限限度額は高く設定されます。
また、上記であげたカードは一般カードであれば年会費無料でETCカード、家族カード、高いポイント還元率が望める非常に便利なカードです。
なお、ショッピング利用可能枠については、新規のカードを申込みしても希望の与信枠を設定することはほとんどできません。
基本的にどのカード会社もショッピング利用可能額に関しては、カードの利用実績を積んでいけば増えていきます。
一方、キャッシング枠は各社とも任意に設定することもできますが、スコアリング時の属性が低い人(勤務先の勤続年数短い、低年収)で審査に不安なら限りなく「0」に設定したほうが良いでしょう。
スコアリングとは申込者の属性を加点方式によって点数化されることを言います。
例えば、固定電話有り⇒10点、携帯電話有り⇒5点などのように加点していき、点数化していくことです。
この他、クレジットカード会社は審査時に個人信用情報の照会を行います。
この時、申込者のクレジットカード利用履歴(クレジットヒストリー)や異動情報(事故情報や延滞情報。
そしてブラック情報)等の開示情報を元にカード会社の審査基準に合致していれば合格となります。その後、在籍確認、本人確認資料等の確認を持ってカード発行という流れとなります。
カード到着時にクレジットの与信確認を行うことで、自分が使えるカードの初期利用限度額を確認することができます。
クレジットカードの与信枠は、あくまでも目安です。
カード申込者の属性によって通常の人はショッピング限度額最高「20万円」なのに、「10万円」になったりすることもあります。
これは、どういうことを意味しているかと言いますと。
「利用限度額最高の20万円を信用供与(支払期日までにカード会社が立て替え払いする事)する価値がない人」と判断されたのが原因です。
原因として個人信用情報機関の照会時にキャッシングを利用していた。
あるいは、リボ払いでかなりの残債務が残っている場合などが挙げられます。
これは、カード会社から見れば
「他社で借入れがあるのに新規のクレジットカードを発行してあげるだけでもありがたいと思いなさい。審査に落ちなかっただけでもマシでしょ。」
というスタンスですね。むかつきますが、カード会社はこのように考えていますので敢えて触れさせていただきました。
クレジットカード会社からすれば任意整理や債務整理を行わなければならないほどの多重債務者ではないにしろ、貸倒れた時のリスク(立て替え金が未回収になる)を回避することですから当然のことです。
この場合は、入会時の初期与信ではなく、途上与信によって限度額アップするのが良いでしょう。
途上与信とは、延滞も無くカードを良く使ってくれており、与信管理時の個人信用情報機関への照会でも問題の無い場合、限度額を上げてくれる場合もあります。
しかし、その逆、たとえば当初の勤務先を退職し経済的に厳しくなったカード利用者の場合は、増枠申請することで限度額が引き下げられる可能性もありますので注意が必要です。
カードの利用可能枠は、年収からクレジット債務や生活維持費を差し引いた「包括支払可能見込額」をもとに設定されます。増枠申請時には、支払可能見込額の調査が行われるので、年収が下がっている場合には、利用限度額が下げられてしまうことがあります。
なお、海外旅行などで一時的に増枠したい場合は、最低3ヶ月以上の利用実績(口座から最低でも2回の引き落とし実績)があれば、可決される可能性が高いです。
ただし、毎月のペースで一時的に増枠を重ねることは、クレジットカード会社からマーク(貸し倒れ寸前)される可能性もあります。
個人的には、メインカードで利用実績(返済義務)を積み重ね、途上与信によって恒久的な増枠を勝ち取って頂くのがおすすめです。
なお、増枠の審査基準は、増額するためにはどうすればいいのでしょうか?で詳しく解説しています。
など換金性の高いものをカードで買って買取業者に売る。といったクレジットカードの現金化方法がネット上で紹介されていますが、このような利用方法には注意が必要です。
カード会社は現金化目的のカード利用を禁止しており、最近は取り締まりも強化されています。
現金化利用者はカード利用停止・一括請求となる可能性が高いです。支払い方法に電子マネーを利用し、隠蔽を勧めるサイトもありますが、やめましょう。
また、現金化の斡旋サービスを行う現金化業者も存在します。
決済代行会社の利用により、カード会社にバレる確率は減りますが、換金性が低く、換金率80%程度となることがほとんどです。
バレればもちろん利用停止になります。仮にバレなくても、実質的に月20%という法外な金利手数料を支払うことと同義であり、支払が苦しくなるのは間違いありません。素直にカードローンでも利用した方が負担は断然少なく済みます。
与信枠が少なくて困っている方が多く、どうやったら増やせますかと聞かれることがあります。キャッシング枠はいくらと聞くと皆さん50万円とか30万円とか言っておられます。与信枠を増やすにはこのキャッシング枠を0にすることが、皆さんでできる一番の近道です。
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