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航空系クレジットカードの審査難易度とは?

このページではJALやANAなどの航空系カードの審査基準について解説。航空系の注意点としては、同じJALやANAでも審査・発行を行うカード会社が異なるため、VISAブランドは取得できてもJCBブランドが審査落ちといった事態も十分考えられます。

航空系カードを希望する方は当ページでしっかりと対策を立ててください。

監修:生島 竜一
生島竜一

一般社団法人クレジットカードアドバイザー協会なんば校講師
ダイナース、アメックス、VISAなどプラチナカードを複数枚保有。ANAの飛行機ダイヤモンド会員で、年間獲得マイル数は50万マイル越える。

航空系カードの審査難易度について解説します。

今日は、航空系クレジットカードの審査難易度について解説します。一言で航空系カードと言いましても、何種類かありますがその中でも特に人気の高いANAカードとJALカードの2銘柄について解説したいと思います。

両銘柄とも希望する国際ブランドによって審査難易度が異なります。

これは、希望する国際ブランド毎に審査&カード発行会社を別にしているからです。当然同じ、JAL,ANAカードであっても審査会社が別になりますので当然審査基準も異なります。

ANAアメックスには、通過したのにANAのVISAには否決することも当然あります。

航空系はそれなりに取得が難しい1枚です

4等級カードであるJALカード、ANAカードはそれなりに審査基準が厳しい…

それではJALカードとANAカード、どちらの方が取得難易度は高いのか?

についてですが、 JALカード、ANAカードともに4等級カードですので、審査基準はそれなりに厳しいと理解しておいてください。

信用情報機関に異動情報(事故情報)あり、また直近2年以内にAやPなどの未入金状況を示すマーク、さらに債務整理経験者や無職が申込みしても瞬殺の可能性が高いため注意が必要です。

属性に問題なければ可決される

しかし、一般的な属性(普通にクレヒス有り・普通に正社員)であれば、何の問題も無く可決される1枚です。

もちろん、パート、アルバイト、派遣社員、契約社員も可決される可能性は高いですが、30代~40代以上でクレヒス(クレジットヒストリー)が無い人や前述の信用情報機関への事故情報がある人は否決される可能性が高いため注意が必要です。

前述の審査基準で該当する人は、1等級や2等級などの一般カードであれば可決される可能性が高いので、詳しくはVISAカードの審査難易度とは?MasterCardの審査難易度とは?で解説しています。

それでは、JALカードから解説したいと思います。

この1枚なら大丈夫!

ACマスターカード

  • 最短、今日中に取得可能
  • 年会費永久無料
  • 通常のクレカとは別の審査基準
  • 国際ブランドのマスターカードだから世界中で使える

JALカードの取得難易度とは?

まずJAL普通カードの申込資格から見ていきたいと思います。

  • <本会員>

日本に生活基盤があり、日本で利用料金の支払いができるのであれば、外国人でも取得可能。

「高校生を除く18歳以上で日本に生活基盤があり日本国内で利用料金の支払いが可能な人。」となっています。

この文言を見ると日本国籍が無ければ入会基準を満たさないとは記載されていません。

つまり、日本に生活基盤があって日本で利用料金の支払いが可能であれば外国人であっても取得可能なことを指します。

本申込み時には、日本の住所が必要ですし、カードの受け取り時には、外国人登録証が必要になりますが、国籍によって否決されることはありません。

それでは、なぜ冒頭に審査に関することではなく、JALカードの申し込み資格について解説しているかと言いますと、審査に不安な人ほど、ご自身に申込資格があるのか?について確認いただきたいからです。

JALカードの申込資格は基本「生活基盤の無い人=無職で無収入の人」は対象外。

このJALカードの申込資格を見る限り「生活基盤の無い人=無職で無収入の人」は対象外となっています。

当然、申込資格が無いわけですから申込したところで門前払いとなります。

それでは、解説を続けます。

まず、JALカードを審査する三菱UFJニコス(JAL VISA、JAL Master、JALアメリカンエキスプレス)、JCBともに個人信用情報機関のCICとJICCの書類を照会します。

未入金情報があると否決の可能性大

「時々、入金を示す$マークだけでなく、異動情報の記述は無いのですが未入金を示すPやAマークが1~2個存在します。この状態で申込みしてもよいでしょうか?」といったご質問をいただきますが、

1等級や2等級カードであれば1~2個程度あれば可決されるカードも存在しますがJALカードは瞬殺の可能性が高いため要注意です。

信用情報にPやAマークがある人は要注意

信用情報から、AやPマークが押し出されるまで待つことが重要。

$マーク等の入金情報は直近24ヶ月分が表示されますので、少なくともAやPが押し出されるまで、待った方が良いです。

特に注意いただきたいのがAやPが押し出されていない状態で該当カードを解約すると解約後5年間は情報が記録されます。

従って良好なクレジットヒストリーを作りたいのであれば、必ず直近2年以内のAやPマークが消えた(押し出された)状態で解約されることをお勧めします。

さて、このAやPマークが付くとJALカードの審査に悪影響が出るだけでなく、既に持っている既存カードにも影響が出ます。

まず、約定日に返済が無い延滞ペナルティとして、

  • 6ヶ月のキャッシング利用停止
  • 1~2ヶ月のショッピング利用停止

これらが課されます。

延滞ペナルティには、携帯電話の割賦購入契約の審査が通らないというケースも…

さらに、約定日になって入金が無いAマークが付きますと信用情報機関のネガティブデータとして、途上与信によって他社カードの利用停止。

さらに携帯電話の割賦購入契約の審査が通らなくなる可能性があります。

このように、延滞は新規の申込みはもちろん、既存カードの利用や更新にも非常に大きな影響を与えます。

クレヒス良好で勤続1~3年あれば問題無し

さて、話をJALカードの審査に戻しますと残念ながら信用情報機関にネガティブ情報であるAやPマークがある状態では、いくら年収が多い等の属性の高い人でも落ちます。

延滞等が無くクレジットヒストリーが良好でありかつ一般的な属性で勤続年数1~3年以上であれば問題無く取得できます。

ブランド名ですが、VISA、MasterCard、アメックスについては、三菱UFJニコスが審査し、JCBについてはJCBカードが審査をする関係上、各社のクセというのが存在します。

VISA、MasterCard、アメックスは、三菱UFJニコスが審査しますが、JCBについてはJCBカードが審査します。

JCBは自社クレヒスを重視する

JCBは、自社クレヒスを審査上、重視します。

例えば、学生専用JCBのJALカードnaviを使っていたら、勤務先等に関係なく審査に通過します。

学生時代にnaviを愛用し、社会人1年目でJAL CLUB ESTプラチナカードに可決した実績があります。

このように、JCBでは自社クレヒスが良好であれば、JCBカードプラチナやJCBゴールドカードを所有することも可能なのです。

どの国際ブランドを選択するかは、ご自身のお好みで選択いただきたいのですが、1点だけ注意点を挙げるとすれば、MasterCardで発行されたらVISAへの切り替えはできません。

VISAが欲しければ新規での申込みが必要となります。これは他の提携ブランド(JCB、アメックス)も同様です。

ANAカードの取得難易度とは?

それでは、次にANAカードの取得難易度について解説します。

JALカードとは打って変わって各ブランド毎に審査会社が異なるため注意が必要です。アメックスとダイナース銘柄を希望する際は、本家アメックスとダイナースが審査することになります。

アメックスとダイナースの審査難易度はJALのカードよりも厳しい。

これが何を意味しているかと言いますと、アメックスとダイナースブランドが欲しい人は、「審査はJALカード以上に厳しい。」と認識してください。

もちろん、アメックスとダイナースが発行しているプロパーカード程ではないにしろ、JAL以上に難易度が高いです。

プロパーカードとなりますがアメックスとダイナースの審査難易度については、こちらのページを参照してください。

もし航空会社にこだわりがないのであれば、アメックスカードの場合はJALアメックス普通カードをおすすめします。

ネットのデマ情報を鵜呑みにしてはダメ

JAL同様、普通の属性、普通のクレヒスがあれば難なく取得できる1枚ですがインターネット上のQ&Aサイトや各種掲示版を見ていますとANAアメックスに関して、

「ブラックでも発行された。」

「破産免責を受けた3年後に発行された。」

「喪明けの1枚には最適。」

とありますが決してそんなことはありません。

個人信用情報機関に異動情報、PやAマークなどの未入金情報、クレヒス無しの高齢スーパーホワイトにはカードが発行されることはありません。

マイレージの利用実績やボーナスマイルキャンペーンなどは、ANAが関係してないので審査基準に影響しません。

なお、マイレージの利用実績やポイントキャンペーン中だからと言って審査基準が緩くなることはありません。

理由は、クレジットカードの審査業務には、ANAが関与していないからです。

その他、注意点を挙げると、ショッピング枠やキャッシング枠にリボ払いの残高があると審査に影響を受けます。

リボ払いは審査上優遇されない

よくリボ払いを利用する顧客は、「カード会社にとって、上客だから審査上優遇されるのではないか?」と考える方がいらっしゃいますが、実際は異なります。

確かにカード会社にとっては、金利18%を上乗せして毎月一定額の収益が期待できるため「おいしい顧客」であることは間違いないのですが、カード審査においては、リボ残高がネガティブ情報として悪影響を及ぼします。

特にリボ残高が枠の3分の1以上ある人は、自社他社関係なく注意してください。

私は仕事柄、お付き合いでクレジットカードを作成する機会がありますが、航空系カードは1枚も持っていません。理由は、JAL便、ANA便に限らず、航空会社自体を頻繁に利用しないからです。

頻繁に利用しない人にとっては、航空系カードの会費に見合った特典は一切魅力に感じないことも挙げられます。

以下の特典に関して魅力を感じない人は、JAL、ANAに限らず航空系カードは、それなりに取得難易度の高い1枚です。実用性の高いカードを選択されることをお勧めします。

  • 空港VIPラウンジサービス:国内主要空港のゴールドカード会員以上のクラス限定空港ラウンジで出発前までゆったりとしたひとときを過ごすことができる(年会費(本会員、家族会員)については銘柄により異なる)。
  • 高額補償の海外旅行傷害保険:旅行のたびに加入する手間や手続きを省くことができる(死亡の場合最高5,000万円まで)。
  • 海外トラブル時が発生した際に無料カードが発行される。
  • 充実内容の国内旅行保険:高額補償だけでなく、手術、入院、通院費用補償を含むケースが多い。
  • 国内における医療無料電話相談サービス
  • トラベルエンターテイメントサービス:旅行やエンタメ関連の優待割引があり。
  • ゴールド会員デスク:ゴールド会員専用デスクを利用することで、旅行や各種チケットの手配などが丁寧に対応される。
  • 搭乗ボーナスやフライトマイル、ショッピングマイルなどでマイルを貯めることで、JALマイレージバンク、ANAマイレージクラブで様々な特典に交換することができる。

おそらく、頻繁に旅行しなければ不要な1枚です。

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